歴史と伝統を体感!関西のお祭り8選
関西では、伝統ある祭りが多数行なわれています。関西地方に出かける予定なら、関西エリアで開催されている伝統あるお祭りに参加するのがおすすめです。
今回は、数あるお祭りの中でも、一度は訪れておきたいお祭りの開催時期や見るポイントをご紹介。関西方面に旅行の際に訪れて、その地域に伝わる文化や伝統を体感してみましょう。
▼ 目次
迫力ある風神花火が圧巻の「風鎮大祭」(奈良県)
風鎮大祭は、2100年もの歴史を持つ伝統的な祭り。風害や水害をはじめ凶作、疫病を鎮めるために、風の神の龍田に祀ったのが始まりとされています。その歴史は古く、675年(天武4年)には国の祭りとして開催されていました。
風鎮大祭は、10時から開催され、拝観料は無料です。開催場所である龍田大社の本殿は二社であり、ひとつは男神、もうひとつは風の神にあたります。午前中は風鎮祭と呼ばれる、神へ五穀豊穣を願う祭典が開かれ、午後からは、居合剣詩舞道奉納や風神太鼓奉納、河内音頭などが観覧可能。三味線の音に合わせた民踊は、自由参加が可能なため、一緒に踊って楽しんでみましょう。
21時になると、祭りはクライマックスを迎え、花火による奉納が行なわれます。手筒花火は迫力満点で、次々燃やしていく姿は圧巻です。花火を持つのは宮司で、一般の人も参加が可能。男性だけでなく女性も参加できるので、手筒花火を体験したい方は事前に申込んでおきましょう。
手筒花火のあとは、ナイアガラと呼ばれる花火が登場します。火は、風鎮大祭で祀っている神様のごちそうであるため、「風神花火」を奉納するのです。祭り当日は、無料駐車場が利用可能。夜店も出回ります。
日本三大祭りのひとつ「祇園祭」(京都府)
祇園祭の始まりは、1100年前の清和天皇の時代、869年(貞観11年)。京洛に疫病が流行し、多くの死者が出たことがきっかけです。疫病の流行は牛頭天王の祟りだとされ、機嫌を取るために祇園社を祀り、病魔退散を祈願しました。
祇園祭は、日本の三大祭のひとつ。歴史が長く、祭事が7月1~31日までの1ヵ月にわたり開催される大規模な祭りであり、1979年(昭和54年)に国の重要無形民俗文化財に指定されています。さらに30年後の2009年(平成21年)にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
1ヵ月間のうち、7月10日の午後からは、各種の堤灯行列が始まります。7月17日は前祭で、朝から23基の山鉾が登場。7月24日からは後祭巡行となって10基の山鉾が街を練り歩き、総勢1,000人もの行列が続きます。山鉾は各町によって位置や角度が異なり、釘は1本も使わず組み立てられ、伝統的な技法を使っているのが特徴です。
祇園祭の観覧は、7月17日の前祭、または7月24日の後祭の巡行。どちらも有料席が販売されているため、事前に購入しておきましょう。7月17日に限り、一般席の他にプレミアム席が用意されています。巡行当日は大変混み合うため、予定時刻ギリギリでの移動では、席にたどり着けないこともあるため注意しましょう。前祭では夜店があちこちに出店しているので、浴衣を着て祭りに出かけてみるのもおすすめです。
大阪で開催される日本三大祭のひとつ「天神祭」(大阪府)
951年(天歴5年)に御神霊が休憩される鉾流神事が始まりました。この航行が船渡御で、天神祭の起源であるとされています。天神祭は、幅広い地域で一斉に開催されることが特徴の祭り。開催されるそれぞれの地域で祭りの特色があり、地区や日程、祭りの内容から選べて、人によって様々な楽しみ方がある祭りだと言えるでしょう。
近年では新たな試みも行なわれており、1994年(平成6年)に関西国際空港の開港を記念して、約1,000名がオーストラリアのブリスベン市で天神祭を開催しました。
天神祭で神事が行なわれるのは大阪天満宮です。中でも7月25日に開催される天神祭の起源となった「船渡御(ふなとぎょ)」は見どころ。100あまりの船が集結し、辺りが暗くなると川の両岸には無数の堤灯が灯され、水上パレードがスタートします。
さらに、同じ7月25日に開催される「奉納花火」もメインイベントのひとつです。打ち上げ数は約4,000発で、ダイナミックな花火が夜空を彩ります。花火観覧場所は、桜ノ宮公園をはじめ、周辺のホテルでも観覧が可能となっているため、事前に確認しておきましょう。
船渡御に乗船して花火を見ることも可能。食事や飲み物も付いているため、食事をしながらゆっくりと花火を見たい方におすすめです。座席数には限りがあるため、希望の方は早めに申込んでおきましょう。
大パレードを見ることができる「姫路お城まつり」(兵庫県)
姫路お城まつりは、1948年(昭和23年)より開催されました。元々は、戦後復興のシンボルであり、市民の心のよりどころとして行なわれたのが始まりです。会場となる姫路城は、1993年(平成5年)にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
祭りは毎年5月の中旬に3日間開催。祭りの開催場所は姫路城前にある、三の丸広場や家老屋敷跡公園、大手前公園などです。初日は三の丸広場で開催され、伝統芸能に触れることができ、2日目は大手前公園によるステージや、大手前通りによるパレードを楽しめます。
祭り期間中、動物園ではナイトZOOが開催され、終日無料で入園可能。昼間には見ることができない動物の姿を観察することができるでしょう。祭りの最終日にも親子で楽しめるイベントや、音楽ステージが開催されます。
祭りの屋台では、姫路グルメも登場。姫路のことをもっと知るイベント参加にしてみましょう。「子ども大名行列」には、子どもであれば一般の参加も可能。姫路お城まつりは、ファミリーからカップルなど、幅広い人が楽しむことができます。
城下町を駆け回る「岸和田だんじり祭」(大阪府)
岸和田だんじり祭の歴史は古く、1703年(元禄16年)に開始されました。米や麦、豆、あわ、ひえと5つの穀物をたっぷりと収穫できるよう、五穀豊穣の祈願を行なったのが始まりです。当時は狂言などの芸事が演じられていたと言われています。
岸和田だんじり祭では、はっぴを着た民衆が、だんじりを引き勇ましく駆け回るのが特徴。重さ4tにもなるだんじりを、勢いよく走りながら角度を直角に曲げます。だんじりを直角に曲げるのは容易ではないので、その迫力が祭りの魅力です。
観覧席は山側と海側に分かれており、座りながらだんじり祭りを観覧することが可能。チケットはコンビニ等で購入でき、各席によって料金が異なります。特に曲がり角はだんじりが膨らみやすく危険を伴うため、十分に注意しましょう。パレードや宮入りは、岸和田地区と青木地区で観覧できます。
幻想的な送り火が特徴の「京都五山送り火」(京都府)
京都五山送り火は、京都の夏を代表とする祭り。「大文字」が灯される様子が有名です。その始まりははっきりしておらず、平安時代や室町時代、江戸初期など諸説あります。
送り火は、有名な東山如意ケ嶽の「大文字」をはじめ、大北山、松ケ崎西山や東山、西賀茂船山や上嵯峨仙翁寺山など数種類。8月16日夜に点火するのが、京都五山送り火と呼ばれるものです。
送り火とは、お盆の翌日に行なわれる仏教の行事で、元々は冥府にかえる精霊を送る意味合いがありました。現在でもその意思が継がれ、送り火には「大文字」「妙」「法」「船形」「左大文字」「鳥居型」などを見ることができます。「大文字」が良く見えるのは、鴨川堤防周辺。「大文字」は市内ならどこでも見ることはできますが、足利家が最も眺めの良いように一条通りを正面にしたと言われています。
送り火は8月16日、20時に点火されるため、観覧希望の方は日程を調節しておきましょう。点火されると、住職や参詣者などにより般若心経が上げられ 、約30分間見ることが可能です。
花火大会が開催される「みなと舞鶴ちゃったまつり」(京都府)
みなと舞鶴ちゃったまつりは、打ち上げ数が約5,000発の花火大会。毎年約4万人の人が訪れており、7月下旬の2日間にわたって賑わう祭りです。1口1,000円の募金は「まい花火募金」と呼ばれ、地元の人たちの募金で賄われています。みなと舞鶴ちゃったまつりは、40年以上前から続けられてきました。現在でも多くの地元の方に支えられている祭りです。
海上に浮かぶ、イルミネーションで彩られた船から花火を打ち上げるのが「みなと舞鶴ちゃったまつり」の特徴。打ち上げられた花火は夜空と海上に彩られます。「ちゃった」というのは、「~された」という意味を持つ舞鶴の方言です。
海岸線には模擬店が多く登場し、祭り当日には様々なイベントも開催。前夜祭には多くの市民たちが踊る民謡ながしが行なわれ、2日間にわたって楽しむことが可能です。地元の人の手作り神輿も登場します。
会場へは、JR東舞鶴駅から徒歩15分。当日は会場周辺で無料の駐車場が完備されていますが、交通規制を行なっている場合があるため、注意しましょう。
【みなと舞鶴ちゃったまつり】
500年もの歴史がある荒供養の火祭り「二河の火祭り」(和歌山県)
二河の火祭りは歴史が古く、室町時代から約500年にわたって続けられ、松明を投げ入れる荒供養の火祭りとなっています。宝篋印塔に祀られた霊を供養するために開始されたと言われるお祭りで、開催場所は二河三光山金剛寺。8月下旬の夜から開催されます。
祭り当日には、地元の若者たちが白装束の格好で登場。両手に松明を持って寺の裏山に駆け上がって行きます。裏山にある場所に松明を投げ入れるため、遠くから見ると山が燃えているように見えるのが見どころです。
かつては松の木に火を投げ入れていたようですが、繰り返すうちに枯れてしまいました。そのため、現在は広場に2本のポールを立てて、針金を張り、そこに2本の松明を引っ掛けるようになっています。火が燃え尽きると、寺の境内で盆踊りが開催されるため、一緒に盆踊りに参加するのもおすすめ。
祭り当日には夜店も出て、地域の子どもたちで賑わいます。地域に伝わる伝統的な祭りとして参加してみましょう。
※この記事は、2017年6月時点の情報に基づいて作成されています。
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