観光情報
東北エリアの旅行/ホームメイト
「東北エリア」は、北海道に次いで広い面積を誇り、昔から湯治場(とうじば:療養を目的に長期間滞在する温泉地)として知られる温泉地が数多くありました。また、四季折々の雄大な自然と日本の原風景、豊かな歴史文化が今も息づく地域でもあります。さらに、きりたんぽ、せんべい汁、牛タンなど、名物を挙げればきりがないほど食文化も豊かです。「東北エリアの旅行」では、東北エリア6県の観光スポットや魅力を紹介していきます。
青森県
奥入瀬渓流

「十和田湖」(とわだこ)は、日本で唯一の「二重カルデラ湖」として知られています。二重カルデラ湖とは、2つのカルデラ(火山活動でできたくぼみ)に雨水が溜まってできた湖です。
十和田湖から流れ出る唯一の川「奥入瀬川」(おいらせがわ)で、ぜひ訪れてほしいのが、子ノ口(ねのくち)から十和田湖温泉郷まで約1kmにわたって続く「奥入瀬渓流」(おいらせけいりゅう)。刻一刻と姿を変える水の流れは躍動感にあふれ、新緑や紅葉の季節には、渓流沿いの遊歩道から素晴らしい景色を楽しむことができます。
また、奥入瀬渓流沿いの道は、別名「瀑布街道」(ばくふかいどう)とも呼ばれ、「三乱の流れ」(さみだれのながれ)や「銚子大滝」(ちょうしおおたき)、「双白髪の滝」(ともしらがのたき)、「雲井の滝」(くもいのたき)など、渓流美を演出する名瀑や美しい流れは見ごたえ十分です。
ねぶたの家 ワ・ラッセ

「青森県観光物産館アスパム」に隣接する「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、「青森ねぶた祭」を1年中体験できる施設です。2011年(平成23年)の開館以降、青森の夏の風物詩・ねぶた祭の魅力を伝える観光スポットとして人気を集めています。
館内では、実際に使用された大型ねぶた(人形型の灯籠)を間近で見学可能。高さ5mを超える巨大な山車は、その迫力と精彩な細工で多くの来館者を魅了しています。また、ねぶたの製作過程や歴史を学べる展示コーナーもあり、祭りの背景にある文化や伝統を深く知れるのも魅力のひとつ。青森の特産品を販売するショップや、郷土料理を楽しめるレストランも併設され、青森の食文化も堪能することができます。ねぶた祭が開催される8月以外の時期にも、祭りの雰囲気と青森の文化を体験できるねぶたの家 ワ・ラッセは、観光客だけでなく、地元の人々にとっても、ねぶた文化を継承・発信するうえで重要なスポットです。
岩手県
龍泉洞

「龍泉洞」(りゅうせんどう)は、山口県の「秋芳洞」(あきよしどう)、高知県の「龍河洞」(りゅうがどう)と並んで、日本三大鍾乳洞に数えられるスポットです。1938年(昭和13年)には、洞内に生息するコウモリとともに国の天然記念物に指定されました。ジュラ紀の石灰岩の中に発達した巨大な地下洞窟は、確認されているだけでも4,088m以上の長さがあり、全容はいまだに解明されていません。洞窟の全長は5,000m以上に達すると推定されています。
鍾乳洞の中に確認されている地底湖は8つ。そのうち3つが一般公開されています。公開されているコースの最も奥にある第3地底湖の水深の最深部は98m。「ドラゴンブルー」と称される地底湖の色は神秘的で、湖底が見えるほどの透明度です。他にも、「一口飲むと寿命が3年延びる」という言い伝えがある「長命の泉」、岩の形が龍の頭に似た「龍の淵」、亀の甲羅に似た「亀岩」など、多くの見どころがあります。
浄土ヶ浜

「陸中海岸国立公園」内にある「浄土ヶ浜」は、三陸(青森・宮城・岩手にまたがる太平洋岸沿いの地域)を代表する景勝地です。日本の白砂青松(はくしゃせいしょう:白い砂浜と青々とした松原が美しい海岸の景色)100選にも選ばれ、風光明媚な景観が仏教の極楽浄土を思わせることが名の由来。1917年(大正6年)に岩手県出身の作家「宮沢賢治」が訪れたことでも有名です。
約1kmにわたる海岸線からは、白色の流紋岩(りゅうもんがん:マグマが地上、または地上付近で急激に冷却されてできる岩石)でできた奇岩群(きがんぐん:奇怪な形状の岩の集まり)と、青い海、白い砂浜が織りなす絶景を望むことができます。約40分で1周できる遊歩道を歩きながら景色を楽しむことも可能。岩にはそれぞれ名前が付いており、「鴎島」(ごめじま)や「三王岩」(さんのういわ)などが有名です。
また、海水浴場としても人気があり、夏には多くの人々で賑わいます。観光船による水上遊覧も人気のアクティビティ。船上から眺める奇岩群や断崖絶壁は、陸からの眺めとは異なる迫力があり、運が良ければ、イルカやクジラを見られることもあります。浄土ヶ浜を訪れた際は、ぜひ乗船してみてください。
秋田県
乳頭温泉

「乳頭温泉」(にゅうとうおんせん)は、「十和田八幡平国立公園」(とわだはちまんたいこくりつこうえん)内に位置する温泉地です。秘湯の雰囲気を残す素朴な老舗旅館から現代的な設備を備えた宿まで、7つの温泉宿が点在しています。
乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持つのが「鶴の湯温泉」(つるのゆおんせん)。泉質や効能の異なる4種類の源泉があり、いずれも日帰りでの入浴が可能です。周囲は豊かな自然に囲まれ、四季折々の景色も見どころのひとつ。特に秋の紅葉や冬の雪景色は絶景です。また、周辺には「秋田駒ヶ岳」や「田沢湖」があり、ハイキングなどを楽しむこともできます。
田沢湖

仙北市にある田沢湖は、最大水深が423.4mにも及ぶ日本一深い湖です。透明度が高く、天候によって湖面の色が藍色やヒスイ色などに変化します。面積は25.9㎢で、形は外周約20kmの円形。火山活動によって形成された火口湖が起源で、約2万年前に誕生したと考えられています。湖畔に建つ田沢湖のシンボル「たつこ像」は、永遠の美を望んだ「辰子」という女性が龍に変身してしまい田沢湖に身を投げたという伝説が由来です。
田沢湖は景観だけでなく、水上スキーやカヤックなど、ウォータースポーツを楽しめるのも魅力。四季を通じて多くの観光客が訪れ、特に紅葉の季節は、湖面に映る紅葉が美しい風景を作り出します。
なお、田沢湖まではJR田沢湖駅から車やバスで約15分とアクセスも便利です。
宮城県
瑞鳳殿

「瑞鳳殿」(ずいほうでん)は、仙台市青葉区の青葉山にある「伊達政宗」(だてまさむね)の霊屋(たまや:霊魂を祀ってある建物)です。1636年(寛永13年)、伊達政宗の死後、その遺言に基づき建立されました。
建築様式は安土桃山時代の特徴を色濃く残し、華麗な装飾が施されているのが特徴。金箔や漆を贅沢に使用し、極彩色の彫刻や絵画で飾られた内装が伊達家の威光を今に伝えています。特に、屋根の鯱(しゃちほこ)や軒下の透かし彫りなどが見どころです。
瑞鳳殿は、「本殿」、「石の間」、「拝殿」の3棟から成り、伊達政宗の遺骸は石の間の地下に安置されています。1931年(昭和6年)には国宝に指定されましたが、1945年(昭和20年)の仙台空襲で焼失。その後、1979年(昭和54年)に再建され、宮城県の有形文化財に指定されました。
初夏のアジサイや秋の紅葉の時期は特におすすめで、紅葉シーズンにはライトアップイベントも開催されています。
松島

「松島」は、京都の「天橋立」(あまのはしだて)、広島の「宮島」とともに日本三景に数えられる名所です。2013年(平成25年)には、松島の文化的景観が日本遺産に認定されました。260余りある島々のすべてに緑の松の木が生えていることから、松島という名が付いたと言われています。
松島湾に浮かぶ大小260余りの島々が織りなす景観は情緒にあふれ、古くから多くの文人墨客(ぶんじんぼっかく:詩文や書画などをたしなむ人)に愛されてきました。「松尾芭蕉」(まつおばしょう)が詠んだ俳句「松島や ああ松島や 松島や」でも有名です。
また、松島は豊富な海産物も魅力のひとつ。特に牡蠣の養殖が盛んで、新鮮な牡蠣料理を味わうことができます。JR「仙台駅」から電車で約40分と、市内から日帰りで観光を楽しむのにも便利です。
山形県
蔵王の樹氷

「蔵王の樹氷」(ざおうのじゅひょう)は、山形県と宮城県の県境に位置する蔵王連峰で見られる冬の風物詩です。樹氷は、水蒸気を含む強い季節風が、アオモリトドマツなどの樹木の枝に強く吹き付けることで形成。その迫力ある姿から「アイスモンスター」とも呼ばれ、多くの観光客を魅了しています。
樹氷の時期は例年12月下旬~2月下旬。樹氷が白く輝く日中だけでなく、オレンジ色に染まる夕暮れ時や、色とりどりの照明によって幻想的な姿を見せる夜間のライトアップも見どころです。
なお、蔵王ロープウェイが運行しているため、体力に自信がない方や小さな子ども連れの方でも見学可能。インストラクターが同行し、樹氷を間近で見ることができるツアーなども行われています。
銀山温泉

JR「大石田駅」からバスで40分ほどの場所にある温泉街「銀山温泉」(ぎんざんおんせん)は、大正時代の面影を色濃く残す景観で知られています。かつて尾花沢市(おばなざわし)で大銀山として栄えた「延沢銀山」(のべさわぎんざん)が名前の由来です。
温泉街の中心を流れる銀山川の両岸には、3~4階建ての木造旅館が立ち並び、レトロな街並みを形成。夜間は、ガス灯に照らされた石畳の道と旅館の明かりが温泉街全体を包み、幻想的な景色が広がります。しばしば映画やドラマのロケ地として使用されることでも有名です。
周辺には、自然遊歩道や、銀山地区の歴史を学べる「銀山資料館」などがあり、温泉旅館に泊まってのんびりと周辺観光を楽しむのもおすすめ。レトロな街並みと温泉を楽しめる人気の観光地として、国内外から多くの観光客が訪れるスポットです。
福島県
鶴ヶ城(会津若松城)

JR「会津若松駅」からバスで15分ほどの場所にある「鶴ヶ城」は、1384年(至徳元年)に「葦名直盛」(あしななおもり)によって築城されました。「会津若松城」とも呼ばれ、「戊辰戦争」(ぼしんせんそう:新政府軍と旧幕府軍の戦い)の舞台となったことでも有名です。会津藩主「松平容保」(まつだいらかたもり)が籠城し、佐幕(さばく:幕府支持)の姿勢を貫き徹底抗戦の構えを見せましたが、新政府軍の猛攻によって降伏を余儀なくされ、鶴ヶ城を明け渡すこととなりました。
現在の鶴ヶ城の天守閣は1965年(昭和40年)に再建されたもの。5層6階建てで、特徴的な赤瓦の屋根は「赤べこ」の愛称で親しまれています。日本でも数少ない赤瓦を使用した天守は、会津の歴史と文化を象徴する重要な観光スポットです。
また、城址は鶴ヶ城公園として整備され、春には約1,000本の桜が咲き誇る花見の名所としても有名。秋の紅葉も美しく、四季を通じて多くの観光客が訪れます。
スパリゾートハワイアンズ

いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」は、家族連れからカップルまで幅広い層に親しまれ、年間約150万人が訪れる大型温泉テーマパーク。温泉とハワイアンテーマを融合させた独特の雰囲気が魅力です。
園内には、温泉やプール、ウォーターパーク、ホテル、レストラン、ショッピングエリアなどを併設。なかでも人気を集める巨大屋内プールエリア「ウォーターパーク」は、大型のプールを中心に、3種類のウォータースライダーや子ども用プールを楽しむことができます。また、フラガールの踊りを楽しむことができる看板イベント「ポリネシアンショー」も見どころです。
2011年(平成23年)の「東日本大震災」で一時休業を余儀なくされましたが、同年7月に再開。その後も、地域の復興のシンボルとして重要な役割を果たしています。
