旭山動物園の注目動物や見どころ
北海道の旭川市にある「旭山動物園」。聞いたことがあるという人も多いでしょう。異なる動物同志を共に展示する「共生展示」などの手法で人気となった動物園です。ホッキョクグマや猛獣達、オオカミをはじめ珍しい動物達も多数。イベントも多く行なわれており、いつ行っても新鮮な発見があります。
ランチスポットも多く、そのときそのときで違うメニューが楽しめるでしょう。ここでは旭山動物園の楽しむべきポイントについて、注目動物などにも触れながら紹介します。
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旭山動物園に来たら、まずは猛獣達を見てみたい
1998年(平成10年)にオープンした「もうじゅう館」は、旭山動物園を訪れたらまずは見てみたい施設です。もうじゅう館の特徴は、動物を張り出した檻の下から見ることができる点など、動物達の大きさをそのまま感じることができる展示の仕方が採用されていること。猛獣達の珍しい生態を間近に感じることができます。
もうじゅう館にいる動物は、ライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、アムールヒョウ、エゾヒグマといった面々です。ライオンを強化ガラスごしに見ると、その精悍な顔つきやかなりの大きさを感じることができます。
アムールトラやアムールヒョウ、そしてユキヒョウは、絶滅寸前の珍しい動物。その美しい毛並みもさることながら、身体全体のしなやかな線も必見です。
アムールトラ
アムールトラの飼育場は、寒い地域をイメージして作られています。雪が降る中、アムールトラが立っている姿はかっこよくて必見。夏には植物が成長し、植物によってアムールトラの身体の模様が目立たなくなります。
ユキヒョウ
ユキヒョウも、その模様がかっこいい猛獣。岩に上る動きは必見です。空中に張り出したおりの下では、ユキヒョウの肉球までしっかりと観察できます。
アムールヒョウ
アムールヒョウも、真下から観察できます。アムールヒョウやユキヒョウは、もうじゅう館のせり出した檻が大好きです。
エゾヒグマ
エゾヒグマは、旭山動物園では冬眠しませんので、一年中見ることができます。手足ががっしりしていて、長い爪とがんじょうなあご、それに歯。もうじゅう館で十分に観察できるでしょう。
動物が生き生きとしている姿を展示する手法は、旭山動物園のひとつの特徴でもあります。バリアフリーなのでベビーカーでも車椅子でも入ることができるのです。
旭山動物園はオオカミが見られる数少ないスポット
昔は日本にもいたというオオカミ。今ではオオカミは動物園でしか見ることができません。旭山動物園には「オオカミの森」という施設があり、新しい子孫を残しています。2008年(平成20年)にオープンしたこの施設にいるのは、シンリンオオカミです。体長は100~150cm、体重は25~45kg。数字で見ると分かりづらいのですが、実際はかなり大きい猛獣と言えます。
入口の左側の看板には、オオカミの森のコンセプトやオオカミの歴史、それにオオカミの森が作られるまでの様子が紹介されています。ここを見ると、オオカミについて理解を深められるでしょう。
オオカミの森の観察ホールに入ると、まるでオオカミに囲まれたかのような錯覚に陥る造り。その展示の仕方も旭山動物園ならではです。360度オオカミの森を見渡すことができるようになっています。オオカミは歩いたり走ったり寝ていたりしますが、そのどれもがオオカミを見る人にとっては興味深い姿です。ぜひいろんな場所にいるオオカミの姿を見てみましょう。
オオカミの森には、「ヘアーズアイ」というものがあります。これは、オオカミに食べられるノウサギの視点でオオカミを見ることができるもの。かまぼこ型ののぞきカプセルで、オオカミを間近で見ることができます。
ヘアーズアイの隣には、元飼育員で絵本作家のあべ弘士さんが描いた「エゾオオカミ物語」が展示してあり、ここで描かれるのはエゾオオカミの悲しい歴史。ぜひ見てみましょう。
オオカミの森の隣には、オオカミの獲物であるエゾシカも展示されています。ここではオオカミとエゾシカがにらみ合う様子を見ることができ、その動物ならではの緊迫感は必見です。
オオカミの森では、オオカミの遠吠えを聞くことができます。旭山動物園のテーマ曲、また閉園時の「蛍の光」の放送などに同調して遠吠えをするオオカミの姿はとても珍しいと評判。岩山のてっぺんでオオカミが遠吠えするのを見るのは迫力があります。
他にも、オオカミが水浴びをする姿や小川を跳び越えている姿なども観察可能。オオカミの森には小川、木、岩山などがあり、自然を感じられるようになっているところも旭山動物園の特徴と言えます。
100年前までは北海道にいたというオオカミ。緑が濃い北海道の原始的な森をイメージして作られたオオカミの森では、群れを作って数頭で行動するところにも出くわすことができます。
ホッキョクグマの迫力ある行動もぜひ見たい
氷の大地である北極に生息するクマ、ホッキョクグマ。氷の下は海なので、ホッキョクグマは泳ぐのがとても得意なのです。そのため他のクマに比べて身体が長く、流線形。泳ぐのに適した身体を持っています。北極のとげとげとした氷を踏んでも大丈夫なように、また滑らないように、足の裏には毛がたくさん生えているのも特徴。足の裏の毛には、低温から足を守るという役割もあるようです。
ほっきょくぐま館に入ると、左側に巨大なプールがあります。そこでは、ホッキョクグマの泳ぐ姿、そして足の裏の毛まではっきりと見ることができて圧巻です。ホッキョクグマはプールに飛び込むこともあり、飛込みの瞬間は迫力満点。水面が大人の頭の高さぐらいにあるので、ホッキョクグマの表情などを確認しやすくなっています。
プールを泳いでいないときには、ホッキョクグマは岩場に座ったり寝ていたりしていることが多く、その姿もときに愛らしいと人気。冬は雪で遊んだり、雪の上で寝たりといった姿も必見です。
ほっきょくぐま館には「シールズアイ」というカプセルがあり、そこに入ると、ホッキョクグマの主食であるあざらしの視点でホッキョクグマを見ることができます。ホッキョクグマがいかに大きいかしっかりと観察できるでしょう。
園内にも近隣にもランチスポットがたくさん
様々な動物達の普段なかなか見られない姿を見ることができる旭山動物園。一日中楽しめるので、ランチスポットもチェックしておきたい情報のひとつです。旭山動物園内の、また近隣にあるランチスポットをそれぞれ紹介しましょう。
ZOOキッチンCo・Co・Lo
地ビール館がプロデュースするこのお店は、地元の食材にこだわったメニューがたくさんあります。メニューは「旭川ラーメンしょう油」や「旭川ポークカレー」、それに「大雪ジンギス飯」「旭川しょうゆ焼きそば」など。「道産キャベツ入りえぞ鹿肉メンチカツ」や「えぞ鹿肉ウィンナー」などのメニューもあり、北海道らしさを満喫することができるお店です。
お子様プレートやお子様ラーメンもあり、子供連れでも行きやすいお店だと言えるでしょう。
動物園中央食堂
あざらし館の無料休憩所の中にある食堂です。ファーストフードも豊富で、ちょっと小腹がすいたというときにとても便利。フライドポテトやアメリカンドッグ、そしてフランクフルトなどをはじめに、揚げもち串・北海道コロッケ牛肉入り・エゾ鹿入りメンチカツなど、このお店ならではのものも多数あります。うどんやラーメンなどの麺類、そしてジンギスカンから揚げ丼・いも豚丼などもあってしっかり食べることも可能。
券売機で券を買ってから注文するというシステムです。
FarmZoo(ファームZoo)
きりん舎やかば館へ近い西門から入って左手奥にあるレストラン。地元の谷口農場が運営しています。
谷口農場のお米を麺に練り込んだという「旭川ラーメン醤油」がおすすめです。谷口農場で採れたお米とトマトをたっぷり使った「トマトカレー」や農場の野菜とカレーが絶妙なハーモニーを奏でるスープカレーなどもあります。他には、ぶっかけラーメン・ぶっかけうどんなど。また、蝦夷鹿フランクやおぼろづき玄米フランクなどもあり、農場ならではのメニューが楽しめます。夏期の開園時のみ営業です。
GARDEN TERRACE LION 旭山動物園東門店
東門の建物内にあるレストランです。おすすめの席は、旭山動物園を見下ろせて旭川市内を一望できるテラス席。
一番人気のメニューは「ライオンプレート」で、ハンバーグやフライなどが楽しめます。「あざらしプレート」は、スープカレーとサーモンムニエルが両方楽しめるメニュー。「お子様ハンバーグセット」は、「がちゃがちゃコイン」付きで、子供が好きな食べものがセットされています。やわらかな北海道産豚肉と甘辛味のたれが食欲をそそる「道産豚の豚丼」もおすすめです。
動物園くらぶパン小屋
正門の売店となりにあるパン屋さんです。毎日オーブンで焼きあげているパンは、購入のタイミングによってはほんのりあたたかい状態で食べられることもあります。一番人気はメロンパン。しっかりとしたビスキュイ生地が特徴です。ウッドデッキやテーブルでくつろぎながらパンを食べるのもいいでしょう。
雪の村
新東門駐車場にあるスキー場ロッジ「雪の村」には食堂もあります。一番人気は「しょうゆラーメン」。北海道産の小麦粉で作られた麺が特徴です。「豚丼」は、北海道産豚を使用、お米も旭川市東旭川産「ななつぼし」を使用しています。「こだわりのたまごかけごはん」は、旭川産の卵と旭川産のお米、それに醤油にもこだわっている一品。旭川のブランド牛をはじめ、にんにく・小麦粉・じゃがいも・酒粕など地元食材をたくさん使った「旭山ビーフカレー」は、野菜の旨みが溶け込んでまろやかな味が人気。他にも、「和寒金子精肉店」さんの肉を使っている、野菜たっぷりの「ジンギスカン」などがあります。
ギャラリーカフェ・レストラン SA・KU・RA
東門入口道路に面している和風のなごめる佇まいが魅力のレストランで、添加物を使わないで作った料理が特徴です。おすすめはハンバーグセット。ふっくらとしたハンバーグにサラダとライスが付いています。
昼とは違った動物の姿が見られる「夜の動物園」
毎年お盆の時期に、旭山動物園では夜9時まで開園時間を延長しています。1987年(昭和62年)から開催されている「夜の動物園」ですが、どんな動物達の行動を見ることができるのかご紹介しましょう。
まずオオカミに関しては、闇夜で遠吠えする様子を見ることができます。昼でも遠吠えをするオオカミですが、夜の遠吠えは、オオカミらしさ満点。
レッサーパンダは、昼間は暑いのであまり活動していなくても、夜活発に行動します。つり橋を渡るその姿はかわいらしさ十分です。
また、「夜の動物園」では、素敵な催しが多数。大きなあんどんが展示される「あんどん展示」、また飼育スタッフが動物達の夜の生態について解説する「ナイトウォッチング」などです。屋台も出て、旭川の夜景も楽しめるレジャースポットとして人気を集めています。
「夜の動物園」開催時には、入園は20時までできるので、デートにもおすすめ。もちろんファミリーでも安全に動物園を楽しめます。
違う動物が一緒に暮らしているところも見どころ
通常、動物園は一種類の動物がひとつの檻に入っていることが多く、異なった動物を一緒にすることはありません。しかし旭山動物園では、異なる動物をひとつの場所で飼育するということを行なっています。その目的は、動物が他の動物を認めることで出るより多くの感情や行動を引き出すこと。来園する人には、野生動物や自然の本質を感じてもらうためです。
基本的には、同じ生息地域の動物達を共に展示。この「共生展示」は、様々な動物達の展示に取り入れられています。
過去にはマルミミゾウとペリカン。マルミミゾウとは、本来社会性が強い動物なのですが、単独飼育の状態では、行動が単調だったと言います。しかし、放飼場にあるプールでペリカンの同居をさせることにしたところ、マルミミゾウの行動に変化が見られました。
例えば、ペリカンがプールにいるときは、マルミミゾウは鼻を伸ばして近づく。そうするとペリカンは大きく口を開けて威嚇するので、マルミミゾウはペリカンがいない方に回って水を飲むようになりました。もちろんペリカン側もマルミミゾウに不必要に近づくことがなくなったと言われ、お互いを意識しつつも、適度な距離を保ち、譲ったり相手の反応を伺ったりする行動を両方が執り始めたのです。
他にも、テナガザルとシカの仲間のキョンが同居。キリンとペリカンとホロホロチョウ、そしてアザラシとウミネコの共生飼育も見どころです。2017年(平成29年)にさる山のリフォームがされ、2019年夏にニホンイノシシとニホンザルの共生飼育が始められました。
動物は、自然の中ではたくさんの種類が環境を共有しています。互いの存在を認め合うという動物の優れた本質を見ることができる「共生展示」。ぜひ見ておきたい展示のひとつです。
動物達のご飯タイムも見てみよう
旭山動物園では、動物にエサを与えながら飼育担当の方が解説する「もぐもぐタイム」と呼ばれるガイドがあります。動物がエサを食べるところはかわいい、と好評で、また裏話も聞けるのでもぐもぐタイムは人気。一日に10回以上も行なわれており、正門や西門、そして東門、サポートセンターにその日のタイムスケジュールが掲示されています。
ホッキョクグマのもぐもぐタイムが一番人気で、並んでおかなくてはなりません。一日2回行なわれますが、10~15分待たなければならないこともある程です。ほっきょくぐま館の屋上からエサが投げられると、ホッキョクグマは水中ダイビングをしてエサを取りに行きます。かなりの迫力ですので、興奮すること間違いなしです。
ガイドや体験学習、イベントも見逃せない
旭山動物園では、体験学習も楽しめます。利用できるのは、保育園・幼稚園・小学校などの団体です。夏期開園中に利用することができます。
もぐもぐタイムなるほどガイド
「もぐもぐタイムとなるほどガイド」では、動物がエサを食べているところを観察。飼育員の動物についての解説を聞いたりすることもできます。
こども牧場ふれあいガイド
「こども牧場ふれあいガイド」は、こども牧場にいる動物を抱っこするなどして触れ合いながら学ぶガイドです。家畜・ペット・野生動物がどう違うのか、またペットとはどう触れ合えばいいのかなどを学ぶことができます。
動物園裏側ガイド
「動物園裏側ガイド」は、動物達が眠る部屋に入って、飼育担当の仕事や動物がどう寝室で過ごしているかを学ぶことができるガイドです。
動物病院ガイド
「動物病院ガイド」なるものもあります。これは、動物園での獣医師の役割や、野生動物を保全する大切さなどを学ぶもの。獣医師が話をしてくれます。
ワークシート
旭山動物園のホームページからは、ワークシートがダウンロードでき、学習に役立てることが可能。動物園をまわりながらクイズを解く「旭山動物園歩き回りクイズ」をはじめとし、「動物園でやってみよう」「動物たちのすむところ」「自分だけのポケット図鑑」などといったワークシートがあります。
出張授業
旭山動物園が飼育担当や獣医師を学校に派遣して行なっている出張授業も評判。例えば小学校の生活科の授業では、動物を抱っこするなどして動物のぬくもりを感じながら動物と正しく接する方法について学べるのです。学校で飼われている動物の飼育方法についてアドバイスを受けられます。
理科の授業では、人間と動物がどう違うのか、実際の動物を使った実験を実施。標本の解剖などを通して生命の連続性について学習します。その他、来園前の事前指導や学習発表会などに対してのアドバイスもあり、盛りだくさんです。
教材としての動物の貸し出しも行なわれています。モルモット・アヒル・ニワトリ・ウサギなど、こども牧場にいるかわいらしい動物達を貸してくれるのです。また、カンガルーやチンパンジーの乳児、ニワトリの胚発生の順序、ホッキョクグマの気管など様々なホルマリン標本もあります。
サマースクール
そして子供が一度は行ってみたいのが「サマースクール」と言えます。動物の部屋の掃除をしたり、看板の掲示を行なったり、また飼育係の仕事体験など盛りだくさんの内容。対象は小学5年生と6年生です。
わくわくゲーム大会
「わくわくゲーム大会」では、3人1組でクイズを解きながら旭山動物園内をまわります。動物園ならではの賞品がプレゼントになっており、入賞を目指してクイズに挑戦することができるでしょう。
とことん旭山
「とことん旭山」なるイベントでは、動物園裏側探検やエサやり観察ガイド、そして動物の角や羽、毛などを使ってブックマークやストラップ作りも体験できます。「三度のメシより旭山」で体験できるのは、飼育体験や作業体験など。
旭山動物園自然観察会
「旭山動物園自然観察会」は、年に4~5回実施されます。四季折々の動物の姿や鳴き声、足跡、そして植物や昆虫を探すことを通して、自然に親しむことができる内容です。
絵本の読み聞かせ
月に一回程度、動物図書館で絵本の読み聞かせも行なわれる旭山動物園。動物のお話を中心とした読み聞かせが終了すると、その絵本に出てくる動物についての解説が飼育担当により行なわれます。
その他、「ぬり絵展」や「動物ふれあいフォトコンテスト」、「旭川市旭山動物園児童動物画コンクール」、「動物読書感想文コンクール」などのコンテスト系も見逃せません。「障がい者夜間特別開園」や、写真家・今津秀邦さんが解説する「夕暮れの撮影教室」、「クリスマスツリーを飾る会」も人気です。
冬にあるイベントで見逃せないのは「雪あかりの動物園」。これは、アイスキャンドルの点灯の中、冬ならではの動物の美しさを見ることができるイベントです。冬には「雪の中の撮影教室」もあります。
【施設情報】
- 施設名:旭山動物園
- 所在地:〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼
- 電話番号:0166-36-1104
- 詳細情報:
https://www.homemate-research-zoo.com/dtl/00000000000000022065/
※この記事は、2018年9月時点の情報に基づいて作成されています。
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