B:杉 杉は日本固有種で、本州の北端から屋久島まで自生しています。諸説ありますが、その名の由来は真っ直ぐの木「直木(すぎ)」。その名の通り上へ上へと育ち、古来より重要な木材として重宝されてきました。造り酒屋では、新酒が絞り上がる頃に青々とした杉の葉で「杉玉」を作り、軒先に掲げて色の変化から酒の熟成具合を伝えています。 今では酒屋の看板的存在となっていますが、もとは酒の神を祀る奈良県の大神神社がある三輪山の杉にあやかったことが起源とされています。