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珍名・奇祭クイズ

第36問
東京都あきる野市の二宮神社に伝わる「生姜祭り」では、生姜の他に何の形をした餅を供える?

正解 A:牛の舌

<解説>

東京都あきる野市の二宮神社に伝わる「生姜祭り」は、あきる野三大まつりに数えられる、晩夏の風物詩です。二宮神社は、931~947年に起こった承平天慶の乱の際、藤原秀郷がこの神社で戦勝を祈願していることから、少なくとも千年以上前からある由緒ある神社。生姜祭りは、この二宮神社の例大祭で、毎年9月9日に行なわれます。

この祭りが「生姜祭り」と呼ばれるようになったのは江戸時代になってからで、健康を保つ食材として葉付き生姜を神饌(しんせん)に選び、崇めたのが始まりです。神饌には、他に「牛の舌の形をした餅」と「子持ちの里芋」も加えます。二宮近辺で採れた生姜を神前に供えたことから、「二宮神社の生姜を食べると風邪をひかない」「一年間無病息災厄除になる」と伝わり、いつしか境内に生姜売りの店が建ち並ぶようになりました。厄除生姜を求め、現在も多くの参拝客で賑わい、神社で販売される生姜には「武蔵國二宮神社厄除生姜」と書かれたお札が付きます。

また、このお祭りの見どころは、何と言っても宮神輿。

約50段の急な石段を宮神輿がジワリと降りて街に繰り出すと、激しい神輿揉みが始まります。笛の合図に合わせてしゃがみ込んだと思えば、素早く反動を付けて押し上げるなど、鍛えた足腰でなければ到底できません。そして、最後にはまた急峻な階段をずり上げるようにし、約15分もかけて神輿を宮入させる姿は圧巻のひと言。また、宮入後は東京で唯一の農村歌舞伎で、東京都の無形文化財にも指定されている「秋川歌舞伎」も演じられます。ぜひご覧下さい。

生姜祭り 生姜祭り