お盆は仏教用語の「盂蘭盆(うらぼん)」の略語。本来は供物を置く容器を意味していましたが、しだいに供物を供えられる精霊のことをさすようになりました。日本では祖先の霊を祀る一連の行事として確立し、今に伝わります。伝統的には、旧暦の7月15日にあたる中元節の日に行なわれていました。1873(明治6)年に新暦が採用されると、沖縄・奄美地方などでは旧暦の7月15日、首都圏・函館・金沢旧市街などでは新暦の7月15日に行ない、その他大多数の地域が新暦の8月15日に実施。祖先の霊を迎え、祀り、送る風習は地域それぞれですが、迎え火、盆踊り、送り火は広範囲にわたって行なわれています。