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珍名・奇祭クイズ

第25問 広島県尾道市に伝わる「尾道ベッチャー祭り」では、子供たちの頭を何で叩くと頭が良くなると言われてる?

正解 B:ささら

<解説>

「尾道ベッチャー祭り」は、毎年11月1・2・3日に行なわれます。

今から約200年前の江戸時代後期、1807(文化4)年に尾道で疫病が流行した際、時の奉行である南部藤左衛門(なんぶ とうざえもん)が各寺社に疫魔退散のお祓いを命じました。吉備津彦神社(現在の一宮神社)でも三日二夜のお祓いが行なわれ、その修祓の日にベタ(武悪)、ソバ(大蛇)、ショーキー(天狗)の三面の鬼神と獅子頭を先導に、神輿が街に繰り出したのがベッチャー祭りの始まりと言われています。

最終日の3日には、ベタ、ソバ、ショーキーの面を着けた3人の氏子たちと獅子が神輿と共に街を練り歩き、子供を見つけると追いかけては「ささら」や「祝棒」で頭を叩いたり体を突いたりします。ささらで叩かれると頭が良くなり、祝い棒で突かれると子宝に恵まれ、1年の無病息災が約束されるとか。

ささらは竹や細い木を束ねて作成される道具で、洗浄器具として用いられる他、楽器や装身具の一部としても用いられます。親たちはこのささらで子供の頭を叩いてもらおうと鬼神に差し出しますが、子供たちは目と歯を剥き出しにした鬼神に恐れおののき、号泣必至。微笑ましい光景はこの地の秋の風物詩であり、尾道市の民俗文化財にも指定されています。

尾道ベッチャー祭り 尾道ベッチャー祭り