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珍名・奇祭クイズ

第19問 三重県尾鷲市に伝わる「ヤーヤ祭り」のハイライト「垢離掻き(こりかき)」では男達が何をする?

正解 A.海に飛び込む

<解説>

東紀州の奇祭と言われる尾鷲市の「ヤーヤ祭り」は尾鷲神社の旧正月の祭礼で、毎年2月1日から5日までの5日間行なわれます。「ヤーヤ」の語源は明らかになっていませんが「やあやあ我こそは」という武士が立ち会って名乗るときの言葉に由来すると言われています。

古くからの地域集落ごとに編成される20町の中から、毎年3つの祷務町(とうむちょう)が選ばれ、輪番によって祭りを司ってきました。2月1日午前0時に尾鷲神社で神のお出ましを願う「扉開きの神事」が行なわれ、夕刻には300人余りが提灯の灯りとともに祭りの始まりを告げて町内全域を回る「在回り(ざいまわり)」で祭りがスタート。

その後、3つの祷務町に、各々振り分けられた残りの17町が手伝い町として集まり、「練り」というぶつかり合いを行ないます。さらにその日の祷務町のところに大集結し「チョウサじゃ!チョウサじゃ!」という掛け声とともに勇ましくぶつかり合う「大練り」へ。「チョウサ」の語源は無事に新年を迎えたという喜びの「超歳」と、15歳の誕生日を迎えて一人前の男子「丁歳」としてヤーヤに出られる喜びを表現したという二つの説があります。

大練りのあとには宮上りの行事。宮上りには「垢離掻き」という清めの儀式を行ないます。一糸まとわぬ姿で男達が勢い良く海に飛び込み、身体を清めますが、素っ裸の勇ましい男性をひと目見ようと、若い女性も詰めかけるというから驚くばかり。練りと垢離掻きは2日~4日の毎日行なわれます。

5日は尾鷲神社まで大名行列で宮上りし、夕刻から改めて宮上りの清めののち、祷渡し(とうわたし)の儀式「大弓の儀」、「お獅子のご出御」、最後に翌年の祷務町に「引継ぎの儀式」が執り行なわれて祭りは閉幕します。

ヤーヤ祭り ヤーヤ祭り