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珍名・奇祭クイズ

第15問 福岡県朝倉市に伝わる「泥打祭り」で泥を塗られる役の「代宮司」は何で決める?

正解 C.おみくじ

<解説>

毎年3月の第4日曜日に福岡県朝倉市の阿蘇神社で行なわれる奇祭で、福岡県の無形文化財にも指定されています。

祭り当日、神主による祝詞(のりと)が済むと、宮座に集まった氏子一同に五つ組二升入りの大盃が回されて、ひと回り終わったところで全員がおみくじを引き、その年の代宮司が決定します。純白の神衣に着替えた代宮司は、境内に設けられた「神の座」に着座。傍らには神田から運ばれた土で泥がこねられてあり、氏子の中で小学校5・6年生の男の子12人が神紋入りのハッピを着てたすきがけに手ぬぐいをかぶり、腰に注連縄(しめなわ)をはった姿で待ち構え、代宮司が泥土の中に座ると同時に一斉に泥土を塗り付けます。

大盃で酒を飲んで酔いの回った代宮司は、泥土と共にフラフラと立ち上がり、牡獅子、牝獅子の先導のもと、約500メートル離れた地区外れの道祖神まで御神幸がスタート。この間、12人の子供が3~4メートルごとに用意してある泥土を手に取り、よろめく代宮司めがけて投げつけます。

目も開けられない程泥だらけになりながら、両脇を抱えられた代宮司は一歩一歩ゆっくり歩いて行きます。家も人も道路も泥だらけになり、まさに天下の奇祭と称されるにふさわしい有り様。代宮司の身体に泥が多くつく程、その年は豊作になると言われています。

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