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珍名・奇祭クイズ

第八問 広島県三原市新倉町に伝わる「ちんこんかん」はどの動物を供養するために奉納されるようになった踊り?

正解 C.牛

<解説>

毎年8月16日に、新倉町にある牛神社(大須賀神社)の例祭日に奉納される踊りです。

この牛神社は死んだ牛を祀るために1532~1555(天文年間)年に建立されたと伝えられていますが、しだいに雨乞いや農作物の害虫退散の祈りもかねて踊りを奉納するようになったと言われています。「ちんこんかん」は別名「ちっこんかん」と言い、当て字で「竹根幹」とも記しますが、この名称はおそらく楽器の音色による物だと思われています。

全身に赤い衣裳と鬼面を着けて小さな破魔矢を持った大鬼と、六尺棒を持った小鬼が、大太鼓、小太鼓、そして鉦打ち(かねうち)など、数10名が打ち鳴らす音色に合わせて各農家の前で踊りを披露。そして牛神社に進むと、境内でひとつの太鼓を2、3人で跳躍しながら打って力強く踊ります。

原型はこの地方で古くから行なわれていた雨乞い踊りとのこと。現在では沼田町の「ちんこんかん(県指定無形民俗文化財)」の他、小坂町の「小坂チンコンカン踊り(市指定無形民俗文化財)」、宗郷町の「太鼓踊り(市指定無形民俗文化財)」、明神町と田野浦町の「八ツ頭チコカン踊り(市指定無形民俗文化財)」の4つの団体が牛神社に会し、それぞれに伝わる独自の踊りを奉納しています。

ちんこんかん ちんこんかん