
<解説>
三浦市三崎の浜の乙女たちが豊漁・豊作・商売繁盛を祈って、繊細かつ優美な踊りを神前に奉納したのち、正月の到来を祝い各家々で踊ります。参加資格は女性のみ。
幼稚園の年中児童から小学6年生の女の子が晴れ着姿で踊ります。その中に「チャッキラコ」と呼ばれる綾竹を持って踊る曲名があり、名前の由来となっています。
一説によると、三崎に来遊していた源頼朝が、海辺で磯取りをしていた親子連れの女に踊りを所望したところ、「私は年老いているので、代わりに娘を踊らせましょう」と竹やぶから小竹を切り出し、娘がそれを持って踊り、母が歌ったのがはじまりとか。
綾竹は20cmくらいの竹の両端に、短冊に切った五色の紙と鈴を付けた物。楽器による演奏はなく、音頭取りと呼ばれる女性たちの唄に合わせて踊ります。
曲名は「初いせ」「ちゃっきらこ」「二本踊り」「よささ節」「鎌倉節」「お伊勢参り」の6曲からなり、合わせて「チャッキラコ」と総称。昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

