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グリーンツーリズム発祥の地・安心院(大分県)/ホームメイト



グリーンツーリズムは、滞在型の都市農村交流の先進地であるヨーロッパから生まれた概念です。日本国内で海外事例を早くから実践し、独自のグリーンツーリズムを確立したのが大分県の安心院町(あじむまち)。オリジナリティ溢れるプログラムや組織を発足させ、グリーンツーリズム観光の注目スポットとして有名になりました。「グリーンツーリズム発祥の地・安心院(大分県)」では、安心院町の事例を紹介しながら、グリーンツーリズムではどのような体験ができるのか解説します。

安心院から始まったグリーンツーリズム

ぶどう園

グリーンツーリズムとは、農山漁村に滞在して農漁業体験を楽しみ、地域住民との交流を図る余暇活動です。

大分県北部の山あいの盆地に位置する宇佐市安心院町は、米とぶどうの生産が盛んな農村で、日本における「グリーンツーリズム発祥の地」と呼ばれています。安心院町では、昭和40年代から、農業経営規模の拡大による自立経営の育成を目的とする国営開拓パイロット事業により、大規模なぶどう畑の開拓が行われ、一時は西日本一の生産面積を誇るほどに発展しました。しかし、生産者の高齢化に伴い、耕作地が年々減少。担い手不足が深刻になりました。

そんな中、1992年(平成4年)にぶどう農家を中心とした8人が「アグリツーリズム研究会」を発足。「ぶどうの町・安心院」としての灯を消さないため、全国に先駆けて「農村民泊」に取り組んだのが安心院のグリーンツーリズムの始まりです。

世界農業遺産に認定

世界農業遺産は、2002年(平成14年)に開始されたプログラムで、特徴的な農村景観を有する地域を認定する制度。国際化や環境の変化、人口動態の変遷により存続の危機に瀕している伝統的農業システムや文化を、次世代に継承することが目的です。

安心院町がある大分県宇佐市は、2013年(平成25年)に「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」として世界農業遺産に認定されました。世界農業遺産に認定されたことで、地域住民の誇りを高め、地域振興の原動力の一端になったとされています。自然を活かしたウォーキングコースの整備や、閉校した学校を利用した農村文化の展示施設開設など、地域の特色を活かした多様な取り組みが実現され、地域おこしとして発展したのです。

泊まれば親戚 「安心院流農泊」

安心院流農泊とは

「農泊」(のうはく:農村民泊)の名称を考案し、商標を取得したのが「安心院町グリーンツーリズム研究会」です。

安心院のグリーンツーリズムでは、「1回泊まれば遠い親戚、10回泊まれば本当の親戚」をコンセプトに、観光客を普段の暮らしの中で自然に受け入れています。「親戚カード」と呼ばれるカードを発行し、1回泊まるごとにスタンプを押印。スタンプが10個たまると「本物の親戚」へと昇格します。また、心の交流を重視するため、各家庭で受け入れるのは1日1組のみ。民宿や旅館とは違い、田舎の親戚の家に帰るようなリラックスした気持ちで、農泊を体験できるのが魅力です。

安心院流農泊での体験内容は、受け入れ農家によって異なり、畑仕事やぶどう園作業、パン作り、竹細工、手打ちそば作り体験、染物体験など様々。これらの体験を通して、地元の人々との交流を深めることができます。

温泉のはしごも楽しめる

安心院の農泊では、宿泊する家庭のお風呂はあえて使用できないような仕組みになっており、その代わりとして温泉を楽しむのが、おんせん県・大分ならでは。安心院地区には複数箇所で温泉が湧いており、湯めぐりも可能です。

特におすすめは、安心院町にある「安心院温泉センター」。年中無休で、利用料は小中学生が150円、大人(高校生以上)は300円です。安心院盆地を一望できる最高のロケーションで温泉を満喫してみてはいかがでしょうか。

また、安心院は「由布院温泉」(大分県由布市)や「別府温泉」(大分県別府市)まで車で約40分という好立地。農村での体験と温泉浴を組み合わせることで、心身ともにリラックスした旅ができるような仕組みになっています。

独自の学びの場「安心院グリーンツーリズム実践大学」

「安心院グリーンツーリズム実践大学」は、大分県宇佐市安心院町が運営する、グリーンツーリズムの実践的な学びの場です。1996年(平成8年)に発足したこの大学は、実際の高等教育機関ではなく、安心院町で培われたグリーンツーリズムのノウハウや経験を全国に広めるため、グリーンツーリズムに関心のある人々や実践者向けの研修プログラムを提供しています。

プログラムは、農泊の運営方法、地域資源の活用、都市農村交流の進め方など。全国から集まる参加者は、講義だけでなく実際の農泊体験も含まれた実践的なカリキュラムを通じてグリーンツーリズムを学びます。この取り組みは、日本各地でのグリーンツーリズム推進に大きく貢献してきました。四半世紀にわたり、教育旅行の一環として修学旅行や体験学習を積極的に受け入れており、新型コロナウイルスの感染拡大前には、年間で約1万人もの訪問者を迎えるまでに発展を遂げています。

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