観光情報
日本の祭りが楽しめる観光施設/ホームメイト
日本では、年間を通して、様々な祭りが行われています。多くの祭りが、長く地域で育まれており、その土地の風土や風習を色濃く反映。また、観光客が参加できる祭りも多いため、地域の人達と一体となって楽しむこともおすすめです。 「日本の祭りが楽しめる観光施設」では、全国にある多彩な祭りの中から、味わいある祭りを5つと、少し変わった祭りをひとつご紹介しましょう。
糸魚川けんか祭り(新潟県)

「糸魚川けんか祭り」(いといがわけんかまつり)は、毎年4月10日に、新潟県糸魚川市の「天津神社」(あまつじんじゃ)で開催される春大祭です。豊作と大漁を祈願して行われるこの祭りは、500年もの歴史を誇ります。
祭りの見どころは、天津神社の氏子地区である押上地区と寺町地区の男衆が、2基の神輿を担いで境内を走りまわり、豪快にぶつけ合う場面です。およそ300kgの神輿がぶつかり合う様はまさに圧巻。最後は、2基の神輿が決められた位置から走り出し、勝敗を決します。
また、けんか祭りのあとは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「天津神社舞楽」が奉納。同日に2つの祭りを楽しむことができるとして、人気を集めています。
おわら風の盆(富山県)

「おわら風の盆」(おわらかぜのぼん)は、「越中八尾」(えっちゅうやつお)と呼ばれる富山県富山市八尾地区で、毎年9月1日から3日かけて行われる祭りです。
なお、「おわら」という語源には、諸説があります。例えば、江戸時代に芸達者な人々が、「大笑い」(おわらい)という言葉を唄(うた)に入れて町中を練り歩いた際、いつのまにか「おわら」と唄うようになったという説、豊年万作を祈念した「大藁」(おおわら)が「おわら」に転じた説などです。
また、「風の盆」という名前にも由来があります。祭りが開催されるこの時期は、立春から210日目にあたり、台風到来の時期と重なる災厄日とされていました。そのため、豊作を祈るとともに、風の災害が起こらないように祈る踊りとして、「風の盆」という名前が付けられたのです。
おわら風の盆では、哀愁漂う三味線と胡弓(こきゅう)の音色、味わい深い唄に合わせ舞う編笠姿の優美な踊り子達が、ぼんぼりの灯された町中を練り歩きます。その魅力は、地方の民謡とは思えない非常に洗練された祭りであり、今も昔も多くの人を魅了してやみません。八尾の人々にとっては、おわらが暮らしの一部であり、1年を通じておわらの練習に励み芸を追求しています。
野沢温泉の道祖神祭り(長野県)

「野沢温泉」(のざわおんせん)の「道祖神祭り」(どうそじんまつり)は、長野県下高井郡野沢温泉村で、毎年1月15日に行われる祭りです。道祖神は、災厄の侵入を防ぐ神のこと。石像などに道祖神を刻んで、村境などに祀り、小正月に火祭りを行う行事として行われてきました。道祖神祭りは、「どんど焼き」などの名前でも親しまれています。
この祭りでは、厄年の男衆が夜を徹し、大木を組んでつくった巨大な社殿に火を入れ、五穀豊穣、無病息災、初子の成長を祈願。見どころは、火をめぐる激しい攻防戦です。燃え落ちた社殿は、翌日まで燃えており、その中で焼いた餅を食べると、1年中健康で暮らせると言われています。
なお、道祖神祭りは、江戸時代後期から継承されており、信仰的な行事として、1993年(平成5年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
長浜曳山まつり(滋賀県)

「長浜曳山まつり」(ながはまひきやままつり)は、滋賀県長浜市の「長浜八幡宮」で、毎年4月9日から17日にかけて行われる祭礼です。江戸時代から400年余り引き継がれている伝統ある祭りで、「日本三大山車祭」のひとつ。長浜城主であった「豊臣秀吉」の男子出生を祝う祭りとしても知られています。
見どころは、「動く美術館」とも言われる絢爛豪華な山車の上で、美しい衣装に身を包んだ子ども役者による歌舞伎狂言の上演です。囃子(しゃぎり)の音色と、子ども達の愛くるしい名演技が湖北の春を彩ります。
なお、長浜曳山まつりは、1979年(昭和54年)、国の重要無形民俗文化財に指定。その後、1985年(昭和60年)には、長浜に伝わる13基の曳山と曳山を収蔵する山蔵が滋賀県の有形民俗文化財に、2016年(平成28年)には、長浜曳山まつりを含む全国33の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
竹富島の種子取祭(沖縄県)

「竹富島の種子取祭」(たけとみじまのたなどぅい)は、沖縄県石垣市で行われる、約600年の伝統がある祭りです。毎年、10~11月中の甲申(きのえさる)の日~甲午(きのえうま)の日まで、10日間にわたって開催。祓い清めた畑に種子を蒔き始める祭りで、1年の五穀豊穣と島民の繁栄を祈願します。
祭りの見どころは、7~8日目に、島を離れた人も里帰りして参加して行われる伝統芸能の奉納です。
火の神や農耕の神を祀った「世持御嶽」(ユームチオン)には大勢の人が集まり、約80もの演目を披露。奉納芸能は、主に女性が担当する「踊り」(ブドゥイ)と男性が担当する「狂言」(キョンギン)に分かれます。
竹富島最大の祭りである種子取祭は、2007年(平成19年)、「小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能」という名称で、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
清内路(せいないじ)の手づくり花火(長野県)
異色の祭りとして知られている「清内路の手づくり花火」(せいないじのてづくりはなび)についてご紹介しましょう。
住民が「花火師」となり、行われる祭り

毎年、8月末から10月初旬のおよそひと月半の間、住民達が毎夜「花火師」へと変わる村があります。長野県南部、飯田市から木曽谷へと抜ける峠の道沿いにある集落「阿智村清内路」(あちむらせいないじ)です。
2009年(平成21年)3月の合併前まで「清内路村」と呼ばれていたこの山里では、地域にある神社の秋季祭典で花火を奉納するため、住民が、火薬取り扱いの資格を取得して花火師となり、伝統の花火づくりを行うことを約300年間にわたって続けています。
「奉納花火」や「伝統花火」と呼ばれる手づくり花火の祭りは全国にありますが、住民が火薬からすべて製造し、長期にわたって一度も途絶えさせることなく続いているのは極めて珍しいことです。この清内路の手づくり花火は、1998年(平成10年)に開催された長野オリンピックの閉会式で、フィナーレを飾っています。
なお、1992年(平成4年)には、「清内路村の手造り花火」として、県の無形民俗文化財に指定されました。
