熊本県のシンボル
阿蘇は典型的な二重式の火山です。阿蘇山といえば、阿蘇五岳を中心にした東西にのびる連山を呼ぶことが多いですが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名です。最高峰の高岳(標高1,592.3m)を始めとする中岳(標高 1,506m)、根子岳(標高1,408m)、烏帽子岳(標高 1,337m)、杵島岳( 標高 1,270m)の阿蘇五岳の他、往生岳( 標高1,235m)などを含む1,000m級の山が連なっています。烏帽子岳山頂には一等三角点「西烏帽子岳」・高岳山頂には三等三角点「高岳」・根子岳山頂東側の尾根には二等三角点「根子岳」が設置されています。阿蘇山は日本の山で最初に外国の文献に記載され、当時からその名をとどろかせています。また、阿蘇は火の国熊本のシンボルであり、第一級の風景です。一般に阿蘇山といえば中岳火口見物を指すぐらい有名で、地鳴り鳴動とともに激しく噴煙を噴き上げる様子は、自然の力強い息吹を感じさせます。溶岩の岩肌がむき出しになり、火口壁のしま模様がきれいです。規制されていなければ、気軽にエメラルドグリーンの火口を見学することが出来ます。中岳には、活動を続けている現在の第一火口を囲むように七重の火口跡があり、古くから激しい活動を続けてきたことが想像できます。火口は南北に人の耳に似た形で並んでおります。