夏季の観光放水は、圧巻です
黒部ダムは、長野県と富山県の県境にある日本最大級のアーチ式ダムとして知られています。標高約1,470メートルの山間にあり、黒部川の水を堰き止めて作られた黒部湖とともに、壮大な景観を誇り、毎年100万人以上が訪れる観光名所です。
黒部ダムは、日本最大級のアーチ式ダムで、1956年から約7年の歳月をかけて建設され、完成しました。高さ186メートル、長さ492メートルとされる巨大な構造物で、その貯水量は約2億立方メートルにも及ぶといわれており、これは東京ドーム160杯分にも相当するほどの膨大な水量になります。
黒部ダムが建設された最大の目的は、水力発電のための貯水で、年間を通じて安定した発電と供給を行っています。
観光スポットとしては、毎年6月から10月まで行われる観光放水は、毎秒10〜15トンもの水がダムから放出され、巨大な水しぶきが舞い上がりその光景はまさに圧巻でです。
黒部ダムは標高の高い場所にあるため、春の残雪が残るアルプスの山々と黒部湖の美しいコントラストや夏期の緑豊かな景観と観光放水の迫力、秋は、の山々が赤や黄色に染まる紅葉の絶景など、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
冬期は、閉鎖されていますが、黒部ダムは山岳観光ルートである「立山黒部アルペンルート」の一部のため、残雪が多く残る5月のゴールデンウイークには、訪れることができ、雪化粧をした山々と黒部ダムのコントラストを堪能できます。
黒部ダム周辺は、標高い山中のため、天候が変わりやすく、肌寒いこともあるため、特に春や秋は、防寒具や雨具を用意しておくと安心です。また、階段の上り下りが多く、歩く距離も長いため、履き慣れた靴で訪れるのがおすすめです。
黒部ダムを訪れるには、立山黒部アルペンルートの長野県側の「扇沢駅」から「関電トンネルを専用電気バスで「黒部ダム駅」へ向かいます。
富山県側からは、「立山駅」から「立山ケーブルカー」、「高原バス」、「立山トンネル電気バス」、「立山ロープウェイ」、「黒部ケーブルカー」を経由して「黒部湖駅」に至ります。
「黒部駅」と「黒部湖駅」は、黒部ダムを挟んで対岸にあり、黒部ダムの堰堤上を左右の黒部湖と黒部渓谷を眺めながら歩いて移動します。