見どころ満載の近江商人屋敷
こちらの施設は、「藤井糸店」の創業者で人造絹糸や「小町糸」の販売、「スキー毛糸」の製造販売で財を成した、藤井彦四郎の屋敷を利用した施設です。
私の地元でもあり、昭和55年に歴史民俗資料館になるまでは、近所の友達とよく庭に入って遊んでいました。子供の頃は、近江商人のお屋敷とは知る由もなかったですが。
こちらの見どころは、800坪もある庭園です。中央に琵琶湖を模した池があり、いわゆる池泉回遊(ちせんかいゆう)式の庭園となっています。天気の良い日には近くの箕作(みつくり)山や繖(きぬがさ)山が借景となって映えます。
また、ログハウス風の洋館にも、彦四郎翁のこだわりが随所に現れており、見ごたえがあります。昭和初期を舞台にした映画のロケにも使用される等、窓の意匠や調度品一つ一つに当時の雰囲気があります。
施設内には、当時珍しかった洋風トイレや和洋折衷の浴室、厨房もそのまま保存されており、展示品のみならず、建物自体が歴史遺産となっており、見どころ満載な施設です。