松尾山
松尾山小早川秀秋陣跡は関ケ原町の中心部から新幹線と名神高速道路を通り抜けた先にある松尾山の山頂にあります。
松尾山の麓には駐車場があり5、6台くらいは駐車可能なようでした。
また標高は290mくらいの山ですが駐車場のある位置が100mくらいの場所になるので比高は190mと山頂まであがるのもそこまで苦しくないと思います。駐車場に車を置いて山頂へと登山を開始します。
松尾山の登山道は東海自然歩道のコースになっているので登山道の幅も広く整備されていてとても歩きやすく、また坂道は丸太の階段になっていて足元を取られる心配もないなど山頂まで楽しく登山ができました。
山頂に到着するとまずはそこから見える景色に目を奪われました。
石田三成の本陣があった笹尾山と東軍の最前線から徳川家康が最初に陣を敷いた桃配山方面までがしっかり見えました。
松尾山の陣跡はほかの武将達の陣と違いもともと南北朝の時代より松尾山城として機能していた山城で廃城になっていたものを関ケ原合戦時に伊藤盛正が陣として築きなおした陣でしたが小早川秀秋に奪われ小早川秀秋の陣になりました。
松尾山の陣跡の主郭には周囲をぐるっと囲むように土塁が残り、さらに結構な高さで残っているのでテンションも上がります。
桝形虎口も良好に残っているので山頂まで登ってきた甲斐がありました。
ほかにも曲輪や竪堀など山城らしい遺構も楽しめました。
小早川秀秋といえば良くも悪くも裏切り者と言われていますがそのきっかけになったのがこの陣跡です。
ここから東西の軍勢を観ながら何を思っていたのでしょうか。
平地ではなく山頂に陣を構えるということはもともと合戦に参加するつもりがあまりなかったのかもしれません。また仮に攻められたとしても山城なので守りやすくはあったかと思います。
合戦後の知行は大幅に加増、他の西軍から東軍へ寝返った武将は厳封または改易となったことから悩んだ末に寝返ったと言われていますが最初から東軍というのは決まっていたのかなぁと景色を眺め遺構を楽しみながら思いました。
他の陣跡とともにまた行きたい場所です。