坂の上の雲ミュージアム
以前四国旅行で、愛媛県松山市にあるこの博物館に行ったことがあります。
松山出身の秋山好古、真之兄弟や正岡子規を中心に扱ったものです。有名な安藤忠雄さんが設計された建物で、中が広々としていました。
だいぶ前に、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を読みました。かなり忘れているところも多かったですが、ここの詳しい展示によって、よく理解できました。日露戦争での秋山兄弟の意表をつくような作戦に興味を持ちました。真之の日本海海戦での作戦もさることながら、当時、最強といわれたロシアのコサック兵に対し、好古は騎馬兵対騎馬兵という発想ではなく、馬をおりて、最新兵器である機関銃を使用していました。そういった発想の転換が、ほんとうに天才的だと思いました。また、正岡子規については、カリエスという重い病気でありながら、数々の文学作品を残しています。特に、俳句にかける情熱には心を打たれました。