

岐阜県と長野県にまたがる3000m級の独立峰・御嶽山の岐阜県側、飛騨山頂(標高約2800m)にある、テレビ番組でもたびたび紹介される有名な山小屋です。 ふもとの濁河温泉(小坂口)や胡桃島キャンプ場から、3時間〜4時間程度で五の池小屋に到着します。 健脚で早い人だと2時間半程度で、到着する人もいるとか。 長野県側の御岳ロープウェイがある黒沢口から登ると、プラス1時間ほど掛かります。 チャオ御岳スキー場から登る日和田口や、長野県木曽町の開田高原にある開田口からもコースタイム上は同じくプラス1時間ほどで登れますが、それなりに難所となりますので、なかなかすれ違う登山者はいません。 なお、御嶽山の最高峰である剣ヶ峰(3067m)までは、五の池小屋から少し距離があり1時間程度掛かります。 絶品の手作りシフォンケーキや燻製チーズがある雲上のカフェ「ぱんだ屋」も小屋に併設されています。 小屋の前には、五の池呼ばれる小さな池と摩利支天山が広がっていて、畳やリクライニングチェアのあるテラスがありますので、のんびりと道中の疲れを癒すのも楽しみのひとつです。 宿泊者限定の薪ストーブで焼くピザ(1日限定10枚)が有名ですが、登山道に雪が残っている小屋開き直後にしか提供されない鍋料理も隠れた名物です。 (鍋料理は準備の都合上、宿泊者の少ない時期にしか提供できないとか。なお、残雪の残る6月頃に登るときは、ピッケルや軽アイゼン等の滑り止め装備が必要ですよ!) その他、飛騨地方の地酒なんかも味わうことができます。 山小屋の電力は発電機を使って賄っていますので消灯は夜9時と早いですが、朝5時前に早起きして小屋の脇から御来光を眺めるのもいいと思います。 宿泊する場合は少し早めに着いてから、小屋に荷物を置いて継子岳や四の池から三の池をぐるっと周遊するルートは絶景です。運がいいと、天然記念物のライチョウやオコジョに出会えることもあります。 色々な山小屋に宿泊しましたが、この五の池小屋はもう10回ほど宿泊している居心地の良い超おすすめの山小屋です。 人並みに体力に自信のある方も自信のない方も、しっかりと登山計画を立てて装備をちゃんと整えてから登山口で登山届を提出し、雲上の五の池小屋を目指して登りましょう。 なお、体力に自信が無い方は、場合によっては途中で引き返すことも選択肢も入れておきましょう。