三池炭鉱宮原坑
三池炭鉱宮原坑後をご紹介します。
福岡県大牟田市に有ります。正式には、宮原坑第二竪坑櫓と言い、国指定の重要に文化財されています。明治後期に建造された建物で、それまでは木造で櫓が作られていましたが、宮宮原坑第二竪坑櫓ぐらいから総鋼鉄製で作られています。現在の鉄骨造の継ぎ手部分は高力ボルトで接合されていますが、宮原坑第二竪坑櫓ではリベットで接合されており、日本で現存する最古の竪坑櫓だそうです。炭鉱内の運搬手段は馬で、坑内に畜舎があり、生きて外部に出される事はなかったそうです。又、巻き上げ機の機械室は赤煉瓦のイギリス積みで作られており、内部には昇降用の巻き上げ機モーターや滑車、操作版などが残っています。機械室横には従業員の休憩室に使用された建物も、ダルマストーブなどが残されており、当時使用されてた雰囲気を感じる事ができます。竪坑櫓横には運び出された石炭を貨物列車に積込する為の線路も残されています。明治時代にこの様な素晴らしい設備を使ったとは、当時の日本人の勤勉さ、努力に感嘆しました。