断崖の渓谷
川浦(かおれ)渓谷は、国道256号線を北上してあじさい街道を更に進んだ山深い所にあり、名古屋から1時間半〜2時間程の所にあります。
ちょうど紅葉の始まる時期でしたので、山々の景色を楽しみながらゆっくりドライブへ行きました。山道はカーブが多く注意が必要ですが、隣を流れる川がとても澄んでいて、トンネルをくぐる毎に期待に胸が膨らみました。途中、名もなき池(モネの池)や板取川のキャンプ場を通り過ぎ、更に北上すること10分くらいで到着しました。駐車場も数台確保されており、平日に行った事もあったのかとても空いていました。車を降りてからは、遊歩道を進みます。柵の下を覗き込むと想像以上に下の方で川が流れており、断崖の山肌が見えます。山々も紅葉が始まり、緑の中に黄色やオレンジ、赤色が混ざりとても綺麗でした。飛騨・美濃紅葉33選にも選ばれています。途中に屋根付きの休憩スペースがあり、ちょうど渓谷の下を流れるエメラルドグリーンの水面がよく見えるので撮影スポットにおススメです。
山を削ったトンネルを通って奥まで進むと、山の上から滝のように水が流れている所があり、下を見ると大きな音を立て勢いよくしぶきをあげながら川が流れていて、落差に少し怖い程でした。滝は時期によっては水量が多い時もあるようですが、この日は水量が少なく、山肌に沿って流れ落ちる程度でした。川の水は透明度が高く、真っ青な色が神秘的です。滝の先の道は本来は遊歩道が続き、車で行く時に通った橋まで抜けてぐるっと一周出来るようになっているのですが、行った日は落石の為、柵で通行止めになっており、行く事が出来ずとても残念でした。
また、渓谷の更に奥には湧き水が汲める場所があり、ペットボトルに汲んで持ち帰る方もいます。飲んでみると冷たくてとても美味しかったです。
まだ、紅葉を楽しむには少し早いタイミングでしたが、夏や冬などに行くと季節毎の違った景色が見られるので、おススメの場所です。