
観光地エリアの真裏。島の南側に位置する大砂利地区は、車で30分ほど山の一本道を行くと、通行禁止のゲートが出て来るので、そこを右に折れた先にあります。ここでは3世帯ほどが暮らす島でも最も離れた集落です。住民以外はほとんど訪れることもない、静かで景色の良い場所です。ゆるやかな斜面に沿って畑はありますが、シカやイノシシ、サルなどの野生動物による獣害被害対策のため、電気柵が設置されています。出入口は鉄製ゲートで動物が侵入できないようになっており、そこをくぐると古本農園があります。畑では野菜や果樹を栽培しており、定期的に島のフェリー桟橋前の広場で開催される、宮島朝市にも採れたての新鮮な野菜を出品されています。世界遺産のため、禁猟区となっておりサルにニンジンを引き抜かれたり、イノシシにサツマイモ畑を荒らされたりと、常に動物との闘いがあるとおっしゃていました。 今は、ご夫婦と北海道犬が元気に暮らしています。観光農園ではありませんので、体験や見学をすることはできませんが、隣の畑(中岡農園、宮島農園)では、来客やボランティアを募集していることもあるので、そちらを窓口として大砂利地区の農家を見てみるのもいいかもしれません。