

「大鏡池(たいきょういけ)」は、奈良県吉野郡東吉野村にある池です。笹野明神の白蛇伝説があり、雨乞の信仰が伝わっています。 こう書くと散歩気分で簡単に行けそうに思えますが、池の標高は1,200m近い高所にあり、最も近い舗装路に面した登山口(標高400m程度)からコースタイムで2時間程度の道のりが必要です。標高差が800m近くありますので、ある程度の体力と装備が必要になります。 大鏡池は主線上から少し外れますが、三重県と奈良県の県境「近畿の秘境」、「三重県の屋根」とも呼ばれる台高山脈の一部です。 大鏡池から東に進むと、1時間程度で近畿百名山・奈良百遊山に選定される薊岳、さらに1時間程度でかつてスキー場のあった明神平、そしてもう1時間程度で三重県単独最高峰の桧塚奥峰などの台高山脈を構成するビュースポットがあります。 大鏡池は冬に行けば積雪に覆われており、また夏に行けば草が生い茂っているため、池の水が存在するのかどうかよく分かりません。また、池の脇には小さな祠と、三等三角点「麦谷2」(大鏡山)があります。