
布引の滝(ぬのびきのたき)は兵庫県は神戸市中央区にある滝です。 布引雄滝(おんたき)は、名水百選にも選ばれている布引渓流にある4つの滝の一つであり、鉄道駅からのアクセスも良好なことから観光地・景勝地として人気を集めています。 布引の滝はこの雄滝に加え、夫婦滝(めおとだき)、鼓滝(つつみだき)、雌滝(めんたき)の4つの滝から成っており、和歌山県那智勝浦町の那智滝、栃木県日光市の華厳滝とともに三大神滝とされ日本の滝百選に選ばれている素晴らしい滝の一つです。 落差43mある滝はとても雄大で、削られた岩肌の無骨さと周りに生い茂る木々の緑とのコントラストが素晴らしく都会の喧騒を忘れさせてくれます。 普通、滝といえば山の奥深くにあり、整備された滝だとしても自家用車やバスでの長距離の移動が必須となってくる場合が多いと思われます。 しかしこの布引の滝は新幹線駅である新神戸駅のすぐ真裏に位置しており、駅から徒歩15分ほどでアクセスすることができるのです。 私も実際に行った際は普段着のまま、ただの運動靴で行きましたが何の苦も無く滝つぼの程近くまで行くことができました。 なぜこんなにも市街地にほど近い位置に滝があるのか。 かつて布引の滝は役小角が開いた滝勝寺の修験道行場として奥深く下界とは一線を画する地であったそうです。しかし現在では開発が進み、布引山一帯には滝を経て山頂の布引ハーブ園へ至る遊歩道も整備されているのです。また布引ハーブ園へとつながる布引ロープウェイからも布引の滝の雄滝は見ることができます。布引の滝へのアクセスは他の滝と比べ比較的容易であるとはいえ、坂道や階段は勾配の厳しい箇所もあります。無理ができない方はロープウェイで上から滝を眺めることもおすすめです。下から見る大迫力の滝とはまた違った魅力を味わうことができると思います。 布引の滝は市街地からのアクセスも良好で気軽に自然を満喫することができるスポットです。ぜひ週末の行楽に訪れてみてください。