綺麗な桜が見れます
去年の春、平塚市にある渋田川の桜まつりに行ってきました。普段は静かな川沿いの道も、春になると一気に華やぎます。渋田川の両岸には約300本以上の桜があるそうで、川面に映る桜も圧巻です。特に印象的だったのは、朱色の橋の上から見渡した景色。満開の桜がまるで絵巻物のように続いていて、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。桜のトンネルの下を歩いていると、春のやわらかい風に乗って花びらが舞い散り、それがまた幻想的で、まるで映画のワンシーンの中に入り込んだかのようでした。渋田川沿いは遊歩道が整備されていて、小さな子ども連れの家族や年配のご夫婦、カメラを構えた人たちで穏やかに賑わっていました。もっと混雑しているのかなと思っていましたが、のんびり歩いて見て回れる程には、空いてました。また、ちょうど訪れた時間帯が夕方だったこともあり、日が落ちるとともに提灯に明かりが灯され、これはこれでまたいい!夜桜のライトアップは派手さはないものの、どこか懐かしくて温かい雰囲気が漂い、昔子供頃、田舎で見た風景を思い出しました。桜の淡いピンクと提灯のやわらかな光が川に反射して、本当にうっとりするような景色でした。さらに嬉しかったのは、桜だけでなく川沿いに菜の花も咲いていたこと。ピンクと黄色のコントラストがとても鮮やかで、「春って本当にいいな」としみじみ感じました。これは誰か手入れをされていないと拝めないんだなと改めて思い、あの景色に感謝したのを覚えています。お祭りの期間中は、地元の農産物やちょっとした軽食が楽しめる小さな出店も並び、手作り感のある温かい雰囲気がとても心地よかったです。渋田川の桜まつりは、ただ桜を見るだけではなく、地域の人たちの心づかいや自然の豊かさ、そして春の訪れをゆっくり味わえる場所です。来年もまたこの場所に立ち寄って、同じようにゆったりとした春の時間を過ごしたいと強く思える、そんな思い出に残るお祭りでした。
今年は雨予報ですが、また行ってみたいと思います。