旧弘道館
水戸城址内三の丸跡に残る国の史跡「旧弘道館」を訪れました。弘道館は徳川斉昭によって天保12年に開設された水戸藩の藩校です。
大手門の道向かいにありわかりやすく、無料の駐車場もあるので訪れやすかったです。
白塀に囲まれた四脚門の正門の脇に入口がありました。
敷地に入ると正庁という大きな建物があり、建物の中を観覧する事ができました。建物の中には来館者の控えの間として使われた「諸役会所」があり床の間には「尊攘」と書かれた大きな掛け軸がかかっていました。
その先には藩主が武術の試験や学問の試験をご覧になったという「正庁正席の間」を見る事ができました。正庁正席の間の外には武術の稽古や試験が行われた「対試場」がありました。
順路を進んで行くと正庁の奥には藩主の控室として使われた至善堂がありました。徳川慶喜は幼少期、こちらの至善堂で学んだそうです。
江戸後期に水戸藩において儒学思想を中心に国学・史学・神道を折衷した「水戸学」について知る事ができる貴重な施設でした。正庁や至善堂、正門は国の重要文化財になっています。