
サロベツ原野。道北にある海岸沿いの原野です。豊富町から幌延町にかけて広がる湿原で約200平方キロメートルもある広大な湿原です。独特の植物が沢山見られるので『サロベツ原生花園』とも呼ばれ、2005年11月8日にはラムサール条約にも登録されました。原野からはパンケ沼と利尻富士が絶景で見られます。天気の良い日はくっきりと利尻島を見ることが出来ます。この、サロベツ原野は泥炭地から滲出るした鉄分を多く含み赤色に濁って見えます。この、サロベツ原野は『上サロベツ原野』『下サロベツ原野』と2つに分かれてます。『下サロベツ原野』は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区に指定されてます。湿原には『ペンケ沼』『パンケ沼』が点在し泥炭性の低湿地であり、海岸砂丘と背後にある宗谷丘陵によって阻まれた潟湖が、泥炭により長期蓄積され形成されました。また、野鳥も多く、国指定サロベツ鳥獣保護区に指定されてます。指定区は広大で約2,560ヘクタール全域が特別保護地区になってます。また、このサロベツ湿原は『日本の秘境100選』のひとつに選ばれてます。地名の由来は北海道で知られる『アイヌ語』でサラオペと言われ『芦原、川』の意味です。このサロベツ湿原で見られる植物は100種類以上あり夏から秋にかけて様々な植物が見られます。5月から9月にかけ草花を見て楽しめます。 5月に代表する植物が、水芭蕉、エゾノリュウシンカ、ショウジョウバカマ、ハクサンチドリ、ミツガシワがあげられます。6月にはクロユリ、姫石楠花、ワタスゲ、燕子花、ヒオウギアヤメ、ツルコケモモなど楽しめます。夏季の7月には蝦夷甘草、エゾスカシユリ、トキソウ、モウセンゴケが見られます。真夏の8月にはサワギキョウ、ジュンサイ、ネジバナ、エゾミソハギ、ノリウツギが見られます。初秋の9月になるとエゾリンドウ、アキノキリンソウ、ホロムイリンドウなど見ることが出来ます。観賞できる季節が短いですが月毎に様々な植物を楽しむ事が出来ますのでオススメのスポットです。