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屋久島(鹿児島県)

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1993年(平成5年)、姫路城、法隆寺地域の仏教建造物、白神山地と同じ時期に日本初のユネスコ世界遺産として登録されたのが「屋久島(やくしま)」です。自然遺産として登録された屋久島は、どんな場所なのでしょうか。

屋久島とは

屋久島の歴史

屋久島の個性的な自然

屋久島観光

屋久島とは

鹿児島県にある大隈半島、その最南端である佐多岬の南南西洋上約60kmに浮かぶ総面積約500平方kmの島が屋久島です。種子島(たねがしま)、口永良部島(くちのえらぶじま)、馬毛島(まげしま)などと合わせて「大隅諸島(おおすみしょとう)」と呼ばれています。

「雨の島」屋久島

屋久島
屋久島

温帯地域に位置する屋久島ですが、島のほとんどを山が占める地形の関係上、海上から吹く湿った空気が山々にぶつかって雨雲になり、年間を通じて多くの降水量があることで知られています。年間降水量は平地で約4,000mm、山地では多い場合に10,000mmにも達し、気象庁が発表している30年間の年間降水量平均値「年降水量ランキング」でも堂々のトップをキープしている程。屋久島は「日本で最も雨が多い地域」と言っても過言ではありません。

積雪の最南端でもある屋久島

山が連なっている屋久島は、島の外周にある平地部分と山頂付近で気候の違いが大きく、山頂付近では寒い時期に降雪・積雪が頻繁に発生します。山頂付近に限って言えば札幌市よりも年間平均気温は低く約6~7℃あたり。日本で積雪が観測される最南端の地域は屋久島ということになります。

屋久島
屋久島

山が大部分を占める屋久島

屋久島
屋久島

ここまで紹介してきたように屋久島は、雨が多く、温帯地域でありながら積雪が観測される特異な気候が特徴です。こうした気候の原因になっているのが、島の大部分を占める山々です。島には標高1,000m級以上の山々が連なり、九州で最も高い山である「宮之浦岳」(標高1,936m)も屋久島に位置しています。

こうした山々は「八重岳(やえたけ)」、「洋上アルプス」、「屋久島山地」と呼ばれるように特徴的で、そのまま屋久島の個性的な生態系にも影響しています。

高い山々からは雪解け水が生み出され、また年間を通じて雨が多いことから、常に豊富な水量があるのも屋久島の特徴です。川や滝、渓谷など、豊富な水量によって形作られた自然の景観を、島の各地で見ることができます。

屋久島観光協会 公式サイトhttp://yakukan.jp/

屋久島の歴史

屋久島らしき記述が歴史上初めて見られるのは、中国の正史のひとつ「隋書(ずいしょ)」です。ここには607年(推古天皇15年)に「夷邪久(いやく)」という地名らしき言葉が登場しており、これが屋久島のことを指すとする説が語られていますが、詳細は解明されてはいません。

一方、日本書紀では616年(推古天皇24年)に、「掖久(やく)の人30人が日本に移り住んだ」とする記述があります。続く629年(舒明天皇元年)には大和朝廷から「掖久に使者が派遣された」、682年(天武天皇11年)には「掖久人に禄を賜った(褒美を与えた、の意味)」といった記述も登場しています。そして「続日本紀」では699年(文武天皇3年)に、掖久から朝廷へ来貢があったと記されています。

これらの連続した複数の記述から、7世紀頃にはすでに屋久島が、大和朝廷とかかわりを持っていたことが推測できます。

屋久島の個性的な自然

屋久島は温帯に位置していながらも、島の大部分を占める山々は標高が高く、その山頂では亜寒帯のような気候特徴を持っています。

同じ島の範囲でこうした両極端な気候が混ざっている例は珍しく、それによって屋久島ならではの個性的な生態系が確立されています。

また、屋久島には多くの人々(屋久島と口永良部島を合わせた「屋久島町」としての人口は約13,000人)が日常生活を営み、自然と共存しています。ユネスコ世界遺産に登録された際には、こうした人と自然との共存も高く評価されています。

屋久島の代表的な植物、屋久杉

屋久杉
屋久杉

屋久島の地名が名前に添えられる植物はたくさんありますが、その中でも特に有名なのは「屋久杉(やくすぎ)」です。「屋久杉」と呼ばれるのは屋久島の標高500m以上の山地に自生するスギのうち、樹齢1,000年を超えたもののことです。

通常、スギの寿命は長くても500年程度だとされていますが、屋久島に自生するスギだけは異様に寿命が長く、推測されている最長老の屋久杉は、樹齢7,000年だとする説が語られています。

この寿命の長さの要因だと考えられているのが、雨が多く湿度が高い屋久島ならではの気候条件と、栄養が少ない土壌との相乗効果です。屋久杉は土から得られる栄養が少ないため成長が遅く、じっくりと生育することで木目は詰まった状態で樹齢を重ねていきます。そして湿度が高いことから樹脂が増え、木や根が腐りにくいというわけです。

名前が付けられた屋久杉

屋久杉の中でも4,000年以上の樹齢を持つと推定される屋久杉は特に「縄文杉(じょうもんすぎ)」と、2,000年以上の樹齢だと推定される屋久杉は「紀元杉(きげんすぎ)」などと個別に呼ばれる場合があります。

歌舞伎パンダ
ウィルソン株
ウィルソン株

すでに切り株になっている「ウィルソン株」も有名です。1586年(天正14年)に豊臣秀吉の命令によって切られたとされる屋久杉の切り株を、調査した植物学者の名「アーネスト・ヘンリー・ウィルソン」にちなんで命名したものです。切り株の周囲は胸の高さで13.8mという巨大さで、内部には祠が祀られており、内部に入ることもできます。

ただし、ウィルソン株の周囲は立ち入り禁止区域になっているため、通常、観光客が内部に入ることはできません。屋久杉はかつて日常生活の中で伐採されていましたが、現在は保護区が設定されて守られています。

屋久島で見られる植物の特徴

屋久島の植物
屋久島白雪

海岸付近から山頂部分まで多様な気候条件が見られる屋久島では、それぞれの気候に合った植物が自生しています。また、屋久島で独自の進化を遂げた植物も多く、それらは「ヤクシマ◯◯」といった島の名前を添えた品種名が与えられています。屋久島を「東洋のガラパゴス島」と見る学者も多数いるのは、こうした特徴からです。

なお、屋久島の植物は本土にある植物と似たものであっても、本土のもの程大きく成長しない場合が多いという特徴があります。鑑賞目的の植物としては、屋久島産の植物の小ささが可愛らしい個性に見えるため、一部で愛好されています。

屋久島で見られる動物

屋久島にはヤクザル、ヤクシカといった個性的な品種も生息していますが、植物のような多様性はなく、動物の種類もそれほど多くはありません。

歌舞伎パンダ
ヤクシカ
ヤクシカ

特徴的なのは、島北部にある永田浜がアカウミガメの産卵地になっていることぐらいでしょう。近年では本土から持ち込まれた外来種のタヌキなどが野生化しているようです。

島の外に目を向ければ、近海でクジラやイルカを見ることができます。なお、過去にはジュゴンやカワウソも見ることができたと記録に残されています。

屋久島観光

屋久島を訪れる観光客は、世界遺産への登録から明らかに増え、シーズンによってはとても賑わうようになりました。屋久島の特徴は豊かな自然が残されていることですから、ダイビング、シュノーケリング、カヌーなどの自然をステージとしたアクティビティが特に人気です。

自生している縄文杉を実際に目にするためには、10時間程の登山を行なう必要があります。また、縄文杉を保護する目的で近くに入ることはできないという点も覚えておきましょう。近年では屋久島を舞台としたサイクリング、マラソンなどのイベントも多数開催されるようになりました。

いずれにしても観光で訪れる場合には、屋久島に残る貴重な自然を破壊しないように留意したいものです。