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白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県・富山県)

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1995年(平成7年)にユネスコ世界遺産に登録された「岐阜県白川郷・富山県五箇山の合掌造り集落」をご案内します。

白川郷・五箇山はどんなところ?

「白川郷」と言うのは、岐阜県北部から富山県西部を流れる庄川上流の山間部にある集落のことです。

場所は岐阜県大野郡白川村。白川郷は日本有数の豪雪地帯で、冬になると周辺地域との交流ができない程雪に覆われるため、かつては「秘境の地」とも言われていました。白川郷の人々は昔から雪に親しみ、雪と共存しながら生活してきました。

五箇山は、白川郷から15km程北に位置する富山県南砺市(なんとし)南東部の地域を言います。5つの谷(赤尾谷・上梨谷・下梨谷・小谷・利賀谷)の間にあることから「五箇谷間」と呼ばれ、転じて「五箇山」となったのが地名の由来と伝えられています。

この地域は、典型的な日本海側気候で、冬の寒さを活かした和紙づくりが盛んに行なわれています。

白川郷と五箇山一帯では、この地域ならではの、巨大な屋根が両手を合わせた形になっている「合掌造り」の民家を見ることができます。

白川郷観光協会 公式サイト
http://www.shirakawa-go.gr.jp/
五箇山公式サイト
http://www.gokayama.jp/
施設情報はこちら

郷里を愛する人々に守られた合掌造りの里

合掌造りの里

元々「合掌造りの里」としてよく知られていた白川郷・五箇山一帯の集落は、1995年(平成7年)に世界遺産に登録されました。

登録の背景には、地域の人々の"合掌造りを守り後世に残したい"という郷里への温かい思いがありました。

合掌造りの家は、江戸時代の中期から昭和初期にかけて建てられ、古いもので築300年の家屋もあると言います。

そんな長い歴史が刻まれた合掌造りの集落の一部が、戦後、庄川流域のダム建設のために水没してしまいます。また、小集落の離村や火災などでも多くの合掌造りの家が失われました。

そんなことから地域の人々の間で合掌造りの家を保存しようという声が上がり、1971年(昭和46年)に「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」が発足し、地域内の資源を「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則を掲げた保存活動の取り組みが始まりました。

そうした活動が認められ、1976年(昭和51年)には国の重要伝統的建造物保存地区に選定、そしてのちに世界遺産登録に至ったとのことです。

今や国内はもちろん世界から注目を集める白川郷・五箇山の合掌造り集落ですが、郷里を愛する地域の人々の気持ちに思いを馳せながら見つめると、より感慨深いものがあるかもしれません。

世界遺産に登録されている3つの集落

合掌造りの里のうち、白川郷の「荻町(おぎまち)集落」、五箇山の「相倉(あいのくら)集落」「菅沼(すがぬま)集落」が世界遺産に登録されています。

荻町集落

114棟の家屋が残っている、3つの集落のうち最も大きな集落です。合掌造りの家屋59棟をはじめ寺院本堂や庫裏(くり)、はさ小屋(刈り取った稲を乾かす設備)、神社の鎮守の森や水路などが伝統的建造物に特定されています。

春・秋には、集落の人々の協力によって行なわれる茅葺き屋根の葺き替え作業を見ることができます。

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相倉集落

3つの集落のうち最も北にあり、一帯に27棟の合掌造りの家を見ることができます。

この山間の小さな集落では桑畑、楮(こうぞ※)蒸し釜などの作業場、雪崩の被害を防ぐ雪持林(オーバエ)などを村人が共有し、お互いに支え合って暮らしてきました。

(※)和紙の原料になる植物

相倉合掌集落保存団体 公式サイト
http://www.g-ainokura.com/
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菅沼集落

岐阜県との県境にある、8棟の家屋があるこぢんまりとした集落です。

谷間の河岸段丘にある閑静な集落を訪れると、昔ばなしの世界にタイムスリップしたかのような懐かしさを感じます。

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茅葺き屋根の葺き替え

茅葺き屋根の葺き替え

茅葺き屋根が特徴の合掌造り。ところで「茅葺き屋根」とは、どういうものなのでしょうか。

「茅」というのは、カヤツリグサ科植物のスゲや、イネ科植物のカリヤス・ススキ・ヨシ・チガヤ・カルカヤといった丈の高い草の総称です。「葺く」は、板や瓦、茅などで屋根を覆うこと。

つまり「茅葺き屋根」とは、茅で覆われた屋根のことを言います。

茅の材料や使用状況、環境などにもよりますが、茅葺き屋根の耐久年数は短くて15年、長くて40年以上と言われ、白川郷・五箇山の合掌造り集落では、それぞれの家屋で20~30年に一度、屋根の葺き替えが行なわれています。

葺き替え作業は、五箇山の集落では五箇山森林組合によって行なわれ、白川郷の集落では、白川村にある専門業者もしくは「結(ゆい)」という地元の共同体によって行なわれています。

「結」とは、村民同士が協力して共同作業を行なう仕組みのことで、「助け合い協力し合う」という相互扶助の精神で成り立っています。

地域の人々のこうした地道な活動によって、白川郷・五箇山の合掌造りの美しい景観が保たれているのです。

合掌造りの家の生活を体験してみる

五箇山の菅沼集落にある「五箇山青少年旅行村 合掌の里」には移築された合掌造りの家屋が13棟あり、宿泊して里山の暮らしを体験することができます(有料)。

また、最も大きな白川郷の荻町集落には見どころも数多くあるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

荻町城跡展望台

荻町合掌造り集落を一望できる展望台です。写真愛好家におすすめの撮影ポイントでもあります。

総合案内所であいの館

公共駐車場(せせらぎ公園駐車場)の隣にある、見どころをめぐる前に立ち寄りたい総合案内所。合掌造り集落のマップ等も入手できます。

野外博物館 合掌造り民家園

白川村の歴史や文化を学べる他、お休み処、芸能の館、山野草苑、そば道場など多彩な施設が設けられ、ゆったりと寛いで過ごすことができます。

長瀬家

250年続く旧家で、初代~3代目当主が医者であったため江戸期の医療道具が残されています。

2001年(平成13年)には5層建て合掌造りの屋根の葺き替えが80年ぶりに行なわれ、メディアに取り上げられるなど話題になりました。

明善寺(みょうぜんじ)郷土館

江戸時代の1748年(寛延元年)、真宗本覚寺より分派した門信徒によって創建された由緒あるお寺。庫裡(くり)、鐘楼門、本堂、イチイの木は県重要文化財に指定されています。

地域の人々と共に守りたい世界に誇る遺産

世界遺産に登録されてからは、白川郷・五箇山の合掌造り集落には、年間100万人を超える人が観光に訪れています。

とても残念なことですが、一部の観光客に、住居スペースに立ち入ったり、大きな声を上げたり、ゴミを捨てたりといったマナー違反が見られるそうです。

世界遺産集落では「ゴミは捨てない、持ち込まない」「火気厳禁」「自然を大切に」「私有地に入らない」「トイレは決まった場所で」「キャンプ厳禁」などのルールを守って観光を楽しんでほしい、と観光客に呼び掛けています。

世界に誇れる素晴らしい日本の遺産を守るためには、地域の人々の努力だけでなく、訪れる人たちの協力が必要です。白川郷・五箇山の合掌造り集落がなぜ世界遺産であるかをよく理解し、マナーを守って観光を楽しみたいものです。