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篠山城下町として整備された町 篠山(兵庫県篠山市)

篠山(ささやま)市篠山地区は、江戸時代初期にこの地に篠山城が築かれ、城の周りに城下町が形成・整備されたことが町の起こりです。篠山城を中心として四方へ広がる城下町の街路は、現在でも良く残されています。

天下普請で築かれた城下町 篠山

平成16年12月10日選定

篠山 兵庫県の中東部、京都府と隣接する篠山市は、篠山川が流れ四方を山々に囲まれた盆地の中央部に位置する町です。古くから京と山陽・山陰への交通の要衝の地でしたが、江戸時代初期の1609年(慶長14年)に徳川家康の命によりこの地に篠山城の建築が始まり、それと共に、周囲の四方には城下町も整備され、外堀周囲には武家屋敷が配置されました。武家屋敷の外側に城下町を貫くように京街道が敷かれ、その街道沿いは町人町として賑わい、江戸時代を通じて篠山藩五万石の中心地として栄えました。
明治時代になって城下町の多くは取り壊されましたが、西側の街路や建物、そして城南東の京街道沿いの近世から近代にかけての建造物は今でも残されています。
幕府の命による「天下普請」で築かれた篠山城の遺構や城下町の基本的構造が良好に保存されていると同時に、武家屋敷・商家・寺院などの建造物は歴史的風致としての価値も評価されており、2004年(平成16年)12月10日に国の伝統的建造物保存地区に選定されました。

下級武士の標準的な屋敷 安間家史料館

市指定文化財

安間家史料館(市指定文化財) 安間(あんま)家史料館は篠山城の西に建てられた武家屋敷跡で、1830年(天保元年)以降に建てられたと伝えられています。
江戸時代に篠山城の周囲に配置されていた武家屋敷は、その身分によって立地区域が分けられていました。この安間家は篠山藩主青山家の家臣であった下級武士の一家であり、その身分においての標準的な家屋でした。現在は茅葺・L字型の曲屋(まがりや)形式の母屋と、瓦葺の土蔵が残されており、当時の武家の暮らしぶりを今に伝えています。1994年(平成6年)5月20日に篠山市指定文化財に選定されたことを受け、その年の10月から1995年(平成7年)3月にかけて全面的な改修が施され、市立の史料館として一般に公開されました。
内部には安間家に伝わる古文書、日常で使用されていた食器や家具類をはじめ、篠山藩ゆかりの武具や史料なども展示されています。

江戸時代の武家住宅群 御徒士町武家屋敷群

御徒士町武家屋敷群 御徒士町(おかちまち)武家屋敷群は、安間家史料館を含む篠山城の西外堀に面した一帯の旧武家町です。1610年(慶長15年)に篠山城が完成すると共に城下町の区割りが行なわれ、御徒士町もその際に造られました。江戸時代後期の1830年(天保元年)にこの地に起こった火災で大部分が消失しましたが、その後道路の拡幅や火除地が設けられて再興。現在でも数軒の武家住宅が存在しています。天保の火災の直後に建てられた武家町であり、それぞれの屋敷の間口はいずれも8間で、屋敷の出入り口に築地塀と門を構え、土間に格子戸を使用していることが各住宅の共通点です。また各住宅には禄高や扶持数などで大きな格差はなかったとされているにもかかわらず、個別の規模や部屋の構成などが比較的自由に造られています。
これらの御徒士町武家屋敷群は篠山城下町の中で最も古い景観であり、全国的に見ても江戸時代の下級武士の日常生活を垣間みることのできる貴重な財産です。

京街道沿いの商家の町並 河原町妻入商家群

河原町妻入商家群 篠山城の南外堀から東へ、篠山川に沿うように伸びる京街道沿道にあるのが、河原町妻入商家群です。御徒士町が武家の居住区域であったのに対して、河原町は商人が住んでいたエリアでした。およそ140戸の町屋が東西に町を貫く街道沿いの約700メートルにわたって建ち並んでおり、その多くが丹波地方に特有の妻入造りの商家となっています。建築年代は江戸時代末期から昭和時代初期にかけての物が多く、全体のおよそ4割が江戸時代の建造物です。間口は平均して3間、奥行きは20間から60間と非常に細長い敷地割が特徴で、武家屋敷の敷地割との違いがはっきりと見て取れます。荒格子、細格子、出窓格子や火災の延焼を防ぐ「うだつ」などが設けられており、往時の繁栄ぶりが伺えます。
主な建築物には、江戸期の商家建築の姿を今にそのまま残す醤油屋・西坂家住宅、明治・大正期の町屋で平入り切妻造りの母屋と約713坪の敷地を持つ川端家住宅などがあり、この2軒はいずれも篠山市指定文化財に選定されています。また、このエリアにはこの地方の製陶法「丹波焼」の代表的な作品を展示する丹波古陶館であったり、古くから伝わる伝統芸能「丹波猿楽」やその後の江戸期に育まれた能文化に関する資料が多く集められた篠山能楽資料館などもあります。