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「異人館」が建ち並ぶ神戸の名所 北野町山本通(兵庫県神戸市)

神戸市北野町山本通地区は、明治時代から大正時代にかけて建てられた洋風建築物が数多く残されている町で、和風住宅と混在した町並は都市景観として高く評価されています。

北野町

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異国情緒豊かな洋風建築街 北野町山本通

昭和55年4月10日選定

神戸市中央区北野町(きたのちょう)と山本通1丁目から3丁目にかけての界隈が、伝統的建造物保存地区のエリアです。1869年(明治2年)頃から外国人の住宅が北野町に建ち始め、明治時代中期から大正時代初期には山本通にかけて近代建築の建設ラッシュが起こり、100軒以上の異人館が建ち並ぶこととなりました。それらの建造物は現在でも多く残されており、異国情緒豊かな雰囲気は港町・神戸に溶け込んでいます。1980年(昭和55年)には「港町」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。地区内には重要文化財2棟を含む33棟の洋風建築物や7棟の和風建築物が伝統的建造物に指定されています。

アメリカ総領事の邸宅 萌黄の館

重要文化財

萌黄の館(重要文化財) その名の通り萌黄色の外観に包まれた「萌黄の館」は、イギリスの建築家アレクサンダー・ネルソン・ハンセルの設計により1903年(明治36年)にアメリカ総領事ハンター・シャープの邸宅として建設された洋館です。典型的コロニアル様式の2階建て建築でありバロック様式の装飾が施されていますが、桟瓦葺などの日本の建築技法も取り入れられています。
1944年(昭和19年)から1978年(昭和53年)までは神戸電鉄社長の小林秀雄が居住しており、そのためこの建築物と宅地が1980年(昭和55年)に国の重要文化財に指定された際は「小林家住宅(旧シャープ住宅)」の名称で登録されました。また別名として「白い異人館」の愛称でも親しまれていましたが、これは建築後に外壁を白く塗り直されたことから付いた呼び名でした。しかし1987年(昭和62年)からの半解体修理により創建当時の外壁は萌黄色であったことが判明し、修理後には萌黄色に塗り直され、以降「萌黄の館」と呼ばれるようになりました。

重厚なレンガ造りの西洋館 風見鶏の館

重要文化財

風見鶏の館(重要文化財) 萌黄の館の東には色鮮やかで重厚なレンガ造りと、そびえ立つ尖塔の先の風見鶏が印象的な建物があります。これが1904年(明治37年)にドイツ人貿易商ゴットフリート・トーマスの邸宅として建てられた「風見鶏の館」で、「旧トーマス邸」とも呼ばれています。ドイツ人の建築家ゲオルグ・デ・ラランデの設計によるネオバロック様式の重厚な建造物で、随所に見られるアール・ヌーヴォー様式が程良く調和しています。現在北野町山本通地区に残されている異人館の中では唯一のレンガ外壁の建造物であり、この地区のシンボルとしても愛されています。
建設から10年後の1914年(大正3年)、トーマスは家族とともにドイツへ一時帰国しました。しかし帰国中に第一次世界大戦が勃発し、日本とドイツは敵国同士となってしまったため、トーマス一家は神戸のこの邸宅に帰ることはできませんでした。その後、1977年(昭和52年)のNHK連続テレビ小説「風見鶏」で知名度が上がり、翌1978年(昭和53年)には「旧トーマス住宅」の名称で国の重要文化財に指定されました。1995年(平成7年)に起きた阪神淡路大震災ではほぼ全壊する被害を受けましたが、もとの建材を70%以上使用して1年8ヵ月かけて修復・再建され、重要文化財指定は維持されることとなりました。現在では建設当時の様子が再現されており、トーマス家の写真や当時の洋家具、西洋アンティークの人形などが展示されています。

異人館様式が美しい大正時代の邸宅 ラインの館

ラインの館 外壁に施された下見板張りの横ラインが美しいことから「ラインの館」の愛称で親しまれている建物は、1915年(大正4年)にフランス人のJ.R.ドレウェル夫人によって建てられた邸宅で、「旧ドレウェル邸」とも呼ばれています。母屋は庭の中央部に南面して建つ木造2階建てで、明治時代からの異人館様式の建築技法が施されています。愛称の根拠となった下見板張りオイルペンキ塗り、開放されたベランダやベイウィンドウ、軒蛇腹、鎧戸などにその様式が見られます。庭にはソテツやクスノキの大樹があり、その心地良い緑陰はドレウェル夫人が住んでいた頃の優雅な雰囲気を今も醸し出しています。
建物の所有者はのちにドイツ人へと移り、近年神戸市が取得し、1978年(昭和53年)に修理・整備が施され、一般に公開されました。翌1979年(昭和54年)には神戸市の登録有形文化財に指定されています。