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色々な旅行のカタチ「ジオツーリズム(2)」



地球の大地の物語を知る「ジオツーリズム」は、全国にある「ジオパーク」と言われる場所で楽しむことができます。日本には、現在(2013年9月9日現在)、25のジオパークがありますが、ジオパークには、それぞれの風景をつくり上げた地球の力の痕跡や証拠がたくさんあり、それらにふれると、独特の風景や食べ物、あるいは温泉などが、その地域に存在する理由がわかってきます。いくつかのジオパークを紹介しましょう。

山陰海岸ジオパーク(京都府・兵庫県・鳥取県)

山陰海岸ジオパーク(京都府・兵庫県・鳥取県)

「山陰海岸ジオパーク」は、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市、香美町、新温泉町)、鳥取県(岩美町、鳥取市)にまたがる広大なエリアで、何千万年もの大地の物語を楽しむジオパークです。

約6,000万年前、日本列島はユーラシア大陸の一部でした。山陰海岸ジオパークは、そこから離れ、日本海が形成され、現在に至るまでの経過を確認できる貴重な地質や地形が数多く残されていることが最大の特徴で、まさに「地形・地質の博物館」です。

山陰海岸ジオパーク内では、そういった起伏や変化に富んだ地形がもたらした豊かな自然環境によって、古くから自然を生かした様々な地域産業が育まれてきています。特に漁場としては非常に恵まれた地域で、例えば、日本海の陸棚斜面にかけての比較的水深が浅いところはズワイガニの、より深いところは紅ズワイガニの漁場になっています。また、日本海は非常に面白い構造の海で、水深200mより深いところは冷たい日本海固有水で満たされており、そこにはハタハタなどの寒海性の魚類が、一方、表層部分は対馬暖流が流れているためにクロマグロやトビウオなど暖海性の魚類がいます。

また、但馬牛や鳥取砂丘のらっきょう、糖度の高いスイカやメロンなど丹後砂丘の果物など絶品グルメも数多くあり、さらに、城崎温泉夕日ヶ浦温泉岩井温泉など断層に沿って数多く点在する良質な温泉も山陰海岸ジオパークの魅力です。地質が暮らしの中に密接に結びついている様子を楽しみながら学べる、一押しのジオパークです。

伊豆半島ジオパーク(静岡県)

「伊豆半島ジオパーク」の面白さは、その成り立ちが、本州の他の地域と大きく異なっていることです。日本の本州は、大きく分けて、東日本が北米プレートの上、西日本がユーラシアプレートの上にのっていますが、実は、本州の中で唯一、伊豆半島だけは、北米プレートでもユーラシアプレートでもなく、「フィリピン海プレート」の上にのっているのです。この伊豆半島は、約2,000万年前には、数百kmも離れた南の海底火山群でした。フィリピン海プレートの北上に伴い火山活動を繰り返しながら北に移動していき、約60万年前に本州に衝突し、現在のような半島の形になったのです。その後もプレートによる地殻変動、火山活動が続いたことにより、豊かな温泉や日本一深い駿河湾、そして変化に富んだ地形など、独特の自然環境が生まれました。いわば、伊豆半島ジオパークは、「南から来た火山の贈りもの」なのです。

伊豆半島ジオパークには、主に4つのエリアがあり、それぞれの楽しみ方があります。西伊豆・南伊豆は、世界の海底火山研究のメッカのひとつとも言える場所で、貴重な海底火山の噴出物を陸上で見られるエリアです。海岸線ではカヤックや遊覧船など、海からも楽しめます。中伊豆では、伊豆が陸化した後に噴火した天城山などのトレッキングをしながら、貴重なブナ林や湧水で育つワサビ田などを観察できます。東伊豆は、伊豆東部火山群と呼ばれる単成火山(一度の噴火で活動を終える火山)と相模湾の海底に分布する海底火山群がつくった新しい大地が特徴で、海に流れ込んだ溶岩により、一帯は多種多様な魚の棲家になっており、ダイビングにも最適です。そして、北伊豆は、狩野川や富士山の恵みに育まれた歴史の街。湧水めぐりもおススメですが、最も活動度が高い断層として知られる丹那断層の痕跡は必見です。

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク(福井県)

「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」は、日本列島のほぼ中央、福井県の北東部にある"日本の恐竜化石の宝庫"勝山市の全域をエリアにするジオパークです。

この恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークのメインテーマはズバリ、「恐竜と恐竜化石」。1989年から続けられている福井県の恐竜化石発掘調査事業により、勝山市では学術的に貴重な恐竜化石が数多く発見されており、恐竜化石産出量は日本一を誇ります。恐竜の卵や幼体の骨、足跡化石なども次々と発見され、一方で、「フクイラプトル」や「フクイサウルス」などの肉食恐竜の全身骨格も復元されるなど、日本における恐竜研究の最先端の場となっています。また、大人も子どもも、ともに楽しめる化石発掘体験も随時、行なわれています。

洞爺湖有珠山(とうやこうすざん)ジオパーク(北海道)

北海道の南西部に位置する「洞爺湖有珠山ジオパーク」は、洞爺湖や有珠山の他、洞爺湖温泉、さらには縄文文化の遺跡群などもあり、道内屈指の観光地という顔を持つジオパークです。

洞爺湖は、約11万年前に巨大な噴火によってできたカルデラ湖で、その洞爺湖の南で、約2万年前から噴火が繰り返されて誕生したのが有珠山です。成層火山であった有珠山は、これまで幾度とない噴火を繰り返し、昭和新山などの新たな溶岩ドームや潜在ドームを形成してきました。活動の盛んな火山にこれほど近接して多くの人々が住む地域は、世界でも稀であり、洞爺湖有珠山ジオパークは、そうした火山活動によって、居住地や観光施設などが度重なる被害にあっても、その度に病院、学校など主要施設の移転や砂防施設の整備を繰り返し、火山と共生するまちづくりを行なってきた地域の姿を、観光しながら見て学ぶ、「変動する大地との共生」をテーマとしたジオパークです。

また、火山噴火に関わる遺構の多くは、整備された自然散策路によって結ばれており、特徴ある火山活動や豊かな森・湖などの自然環境を間近に見られる工夫がうまく施されていることも、洞爺湖有珠山ジオパークの大きな魅力です。