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旅行に行こう「お城めぐりの楽しみ方」



旅行の「安・近・短」志向や歴史ブームを追い風に、近年、日本各地のお城はどれもその地域を代表する人気観光スポットになっています。しかし、歴史ファンでなければ、お城本体は「どれも同じに見えてしまう」というということがやはりあるようです。しかし、実はお城は、一つひとつがとても個性にあふれている芸術作品です。見るポイントを知り、「発見」を楽しみながらお城観光に出かけましょう。

「縄張(なわばり)」に注目

「縄張(なわばり)」に注目

一般に、「縄張」と聞くと、勢力範囲やテリトリーといった意味を思い浮かべますが、お城の縄張とは、ここに掘りをつくろう、本丸はここで、あそこに櫓(やぐら)をつくろうといった、お城の設計プランのことです。そもそも、縄張という言葉は、この城の地に縄を張ってプランを具現化したことから生まれた言葉なのです。

築城は、この縄張に基づいて始まるわけですが、その土木工事を「普請(ふしん)」と言います。曲輪(くるわ=城を構成する一区画、「郭」とも書く)をつくるために自然地形を削ったり、堀のために土地を深く掘ったり、土塁(土を盛り上げてつくった防御施設)や石垣(土塁などの表面に石を積み重ねて覆ったもの)をつくったりするものです。普請が進むと、そこに天守や櫓(やぐら)、城門などの建物を建てていきます。これが「作事(さくじ)」です。

いわば、現代で住宅を建てるのと同じような流れですが、それと大きく違うのは、縄張と普請が重視され、作事はそれより一段劣るとされていた点。城というものの機能を考えればうなずける話で、城とは武将にとって単なる住居ではなく、敵と戦うための軍事要塞。縄張が工夫され、それに基づく普請がしっかり行なわれていれば、作事がそれほどでなくても敵を防ぐごとができるからです。お城に行ったら、まずその城の縄張の工夫に注目して見てみましょう。

「石垣」の積み方を楽しむ

石垣は本来、防御のためのものですが、石材と地形をマッチさせた芸術品でもあり、その幾何学模様は実に美しく、まずはそれを堪能しましょう。そのあとで積み方に着目です。築造年代や築城の工夫を知る大きな手がかりになります。

野面積(のづらづみ)
石垣の初期。自然の意思をほぼそのまま積み上げるもの。粗雑に見えても実は頑丈で、排水性に優れています。松坂城など。
打込接(うちこみはぎ)
石の接合部を砕いて隙間を減らしたもの。安土城など。
切込接(きりこみはぎ)
罪石を徹底的に加工し、積み石どうしの隙間をほぼなくし、パズルのようにぴったり積み上げたもの。江戸城など。

面白いのは、石の表面に残された刻印がある「刻印石」。石材の盗難を防ぐための所有者のサインだと言われています。△や○などの記号の他、家紋やおまじない、串団子や雪だるまのようなマークもあります。

≪コレ!知っておこう≫中世と近世の城の見分け方

中世の城郭は、基本的には土づくりの城。つまり石垣ではなく「土塁」が防御壁となっています。石垣を創設し、展開したのは織田信長と豊臣秀吉だと言われており、2人の姓から「織豊系(しょくほうけい)城郭」と呼ばれ、近世城郭の特色です。

「天守(てんしゅ)」を愛でる

一般に「城」といったときにイメージする「天守」(天守閣)は、本丸に築かれる城中で最も高い櫓で、城の象徴とされたものです。日本にはたくさんの城がありますが、江戸時代以前からの天守が現存しているのはわずか12城(弘前城松本城丸岡城犬山城彦根城姫路城松江城備中松山城丸亀城松山城宇和島城高知城)のみです。その中でも、国宝の天守を持つのは次の4城です。

姫路城(兵庫県)
世界遺産。天守閣は3つの小天守を従えた連立式天守で、白壁の効果もあり、その姿が羽を広げて天空に舞う「白鷺(しらさぎ)」を彷彿とさせることから「白鷺城(はくろじょう)」と呼ばれています。
彦根城(滋賀県)
世界遺産暫定リスト掲載。姫路城と並び、17世紀初頭の日本の城郭建築最盛期を象徴する城。天守だけでなく各櫓や下屋敷、堀などが今も当初の姿を留め現存しており、日本の城郭としてまとまった姿を今に伝えています。
犬山城(愛知県)
二重櫓の上に望楼を載せた典型的な望楼型(望楼型)天守で、古式を色濃く残す城。1949年(明治24年)以後、日本唯一の個人所有の城になった(2004年より(財)犬山白帝文庫所有)お城でもあります。
松本城(長野県)
五層の大天守を中心に乾小天守が渡櫓(わたりやぐら)で連結され、反対側に辰巳付櫓と月見櫓が複合している天守。現存する五層天守の中で最古のものです。