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日本の観光施設を巡る「彦根城(滋賀県)」



日本の近世城郭都市の姿を最も良く残す遺産として、1992年に世界遺産暫定リスト(文化遺産)入りした「彦根城」の魅力と旅のおススメポイントを紹介しましょう。

「城と城下町」の文化を今に伝える名城

「城と城下町」の文化を今に伝える名城

「彦根城」は、日本最大の湖・琵琶湖を望む彦根山(金亀山、こんきやま)に建つ城です。江戸時代、記録に残っているだけでも5名もの大老を輩出した徳川幕府きっての重鎮・彦根藩35万石「井伊家」14代の居城でした。

日本の城郭建築は16世紀中ごろに確立したと言われ、彦根城は世界遺産の姫路城と並び、17世紀初頭の日本の城郭建築最盛期を象徴する遺産です。現在も山頂には国宝の天守(国宝は姫路城・松本城犬山城を含め4つのみ)があり、その周囲を巡るように重要文化財の各櫓(やぐら)、そしてふもとには下屋敷をはじめ内堀や中堀などが今も当初の姿を留めて現存しており、日本の城郭としてのまとまった美しい姿を最も良く残す、非常に稀有な歴史遺産として魅力を放っています。

彦根城は、1992年に日本が初めて世界遺産暫定リストを作成したときの顔ぶれです。いわば当時、日本の世界遺産に最も近かった遺産のひとつですが、翌年に姫路城が世界遺産に登録されたため、「唯一無二の価値」(同一国の同種の世界遺産登録は原則ない)という基準により、姫路城とは違う価値が認められない限り、世界遺産登録は難しい状況です。しかし、だからこそ、彦根城本来の価値のアピールに向けて地域を挙げた取り組みが様々行なわれており、そこに、彦根城のもうひとつの大きな魅力があります。ここでは、日本の「近世城郭都市の姿を最も良好に残す」という魅力にスポットをあてて、彦根城の観光ポイントを紹介しましょう。

彦根城で出会う「近世城郭都市」の姿

姫路城とは違う価値として、彦根城が評価されているのが、「"城下町"を含めた当時の城郭の姿」を今も色濃く残していることです。

そもそも彦根城は、城下町と一体となった城郭を目指し、全体の完成には何と20年もの歳月が費やされています。それは、天然の川を約2kmにもわたって付け替えたり、ひとつの山を全山切り崩して低地を埋め立てたりするなど、極めて計画的な大土木工事によって "防御性"と"機能性"ともに優れた城下町を実現したものでした。

現在の彦根城の城下町は、幾多の災禍を免れて400 年前の都市計画のあり様を示す城下町の町割りがほとんど残っており、武士・足軽・町人・商人などの階層や、寺院・魚屋・桶屋・職人などの職種による分化配置の様子、さらに「くいちがい」や「どんつき」など、日本の近世を代表する「近世城郭都市」の姿に、今も触れることができるのです。

≪コレ!知っておこう≫「くいちがい」と「どんつき」

彦根城の城下町には、道が直角に交差せず角がずれている「くいちがい」や、道が行き止まりになっている「どんつき」などが随所に見られます。これは、攻めてきた敵を混乱させる工夫で、城内だけでなく城下町にも施されていたことをこれほど良好な形で今に伝えるのは、彦根城の城下町のみです。観光案内書などで配布される案内図をもとに、これらを発見しながら彦根の城下町を散策すると、途中途中で江戸時代の姿をそのまま残す足軽屋敷や長屋にも出会えて、他では味わえない独特の街歩きを楽しめます。

本物の貫録をロケ地めぐりで楽しむのもおススメ 

彦根城とその城下町は、"本物"が数多く残ることから、『蝉しぐれ』、『大奥』、『武士の一分』など、映画や時代劇のロケにも多数使われています。大阪城を舞台にした『プリンセスとよとみ』で徳川軍と豊臣軍の白熱した攻防戦の場面が撮影されたのも、実は彦根城の天秤櫓前です。『大奥』シリーズで度々登場した「江戸城内にある庭園」は、井伊家の下屋敷(藩主の別邸)にある庭園「玄宮園」。奥に彦根城の天守を、手前に園内にある鳳翔台を入れ込んだ本物のスケール感がロケ地としてぴったりだったそう。このロケ地めぐりは、ドライバーがガイドを兼ねてくれる「ひこね輪タク」(自転車を使ったタクシー)を活用するのもおススメです。

いつ訪れても楽しい城下町。ブラッシュアップを重ねる彦根 

彦根市では、城下町本来の姿を後世に伝える保存に取り組む一方で、最大の地域資源である「彦根城と城下町」の歴史と伝統を今に生かすまちの再生にも20年あまり前から取り組んでいます。その先駆けとなったのが、「夢京橋キャッスルロード」です。"資源を生かす"という点で非常に大きな成果を上げており、この成功事例は、「花しょうぶ通り」や「四番街スクエア」など、城下町の他のエリアにも波及し、"いつ訪れても楽しい城下町"がひとつずつ地道に仕上げられています。

彦根城から続く通りを江戸の町並みに再生した「夢京橋キャッスルロード」
彦根城の京橋から続く通り一帯は、本町地区と呼ばれ、1607年に城下町の建設が始まった最初に町割りが行われた場所です。まさに、そこから城下町彦根が形づくられていったわけで、そのことを誇りに思う住民たちが中心になり、10年の歳月をかけて1999年に完成させたのが、350mの通りに沿って立ち並ぶ建物全てを江戸町屋風に統一した「夢京橋キャッスルロード」です。以前は、町割りのたたずまいに江戸時代の面影がわずかに残るだけで何ら変哲もない通りでしたが、喫茶店やブティック、一般民家なども全て商人屋敷風に建て替えられ、当時の城下町を彷彿とさせる街並みが再現されています。銀行もここでは「両替商」。飲食店や土産物店、灯りをテーマにした体験館なども生まれ、年間来街者数は45万人を数えています。

「ひこにゃん」の"ゆる~い"パフォーマンスは、見ごたえたっぷり

そして、彦根城では、世界遺産登録に向け、彦根城という"生きた歴史の教科書"を国内はもとより世界に知らしめようと、非常に強力な助っ人も現れています。2007年に開催された「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラクターとしてつくられ、ゆるキャラブームの火付け役となった「ひこにゃん」です。ご当地キャラとして非常に根強い人気を誇っており、彦根城に登場するひこにゃんに会いたいがために、全国から彦根城を訪れる人もあとを絶ちません。日本各地はもとより海外にも"出陣"し、毎年1万通を軽く超えるひこにゃんあての年賀状は、2013年には6ヵ国から届いたそうです。彦根城に登場するひこにゃんの独特のゆる~いパフォーマンスは、見ごたえたっぷり。インターネットの「ひこにゃん公式サイト」で登場スケジュールが確認できます。