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日本の観光施設を巡る「富士山(静岡県)」


富士山(静岡県)

本州の中央部、静岡県と山梨県にまたがる、標高3,776mを誇る日本最高峰の名山、「富士山」。極めて秀麗な山容を持つ円錐成層火山で、南面のすそ野は駿河湾の海浜にまで及んでいます。

古くは噴火を繰り返したことから、神が宿る霊山として人々に畏敬され、信仰の対象となってきました。また、その壮大で美しい姿は、美術や文学にも非常に大きな影響を与えています。日本最古の歌集である「万葉集」、「竹取物語」「古今和歌集」「伊勢物語」などの古典作品、松尾芭蕉や与謝蕪村の俳句、夏目漱石や大宰治の作品にも取り上げられています。中でも富士山を描いた最も有名な絵画として知られる葛飾北斎の「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」や歌川広重(安藤広重)の「東海道五十三次」「富士三十六景」などの浮世絵は、国内だけでなく、海外の芸術家にも影響を与えました。ゴッホやモネなど世界を代表する印象派の画家が、富士山を描いた浮世絵からインスピレーションを得たことは絵画の世界ではよく知られているところです。

我々日本人にとって、富士山の素晴らしさは言わずもがなの面がありますが、実は、"知っているようで知らない富士山"もまだまだあるのではないでしょうか。例えば、よく知られる富士山の絶景風景ではない、自分なりの"ベスト富士"を見つけに行く旅を通して、富士山の知らなかった姿を発見してみてはどうでしょう。

文化遺産
2013年登録
具体的な物件
富士山域(山頂の信仰遺跡群、大宮・村山口登山道、須山口登山道、須走口登山道、吉田口登山道、北口本宮富士浅間神社、西湖、精進湖、本栖湖)、富士山本宮浅間大社山宮浅間神社村山浅間神社須山浅間神社富士浅間神社河口浅間神社富士御室浅間神社、御師住宅(旧外川家住宅)、御師住宅(小佐野家住宅)、山中湖、河口湖、忍野八海(出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池)、船津胎内樹型、吉田胎内樹型、人穴富士講遺跡、白糸ノ滝三保松原
該当する世界遺産の登録基準
(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)

富士山の「湧水」に注目

富士山の「湧水」に注目

富士山が世界遺産に登録される根拠となった「信仰の対象と芸術の源泉」は、実は富士山の「湧水」が大きな鍵を握っています。

富士山信仰の原点である「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)」は、前27年の第11代垂仁天皇の時代を起源としますが、現在の地に遷座し、壮大な社殿が造営されたのは、806年、平城天皇によって。富士山の神水の湧く地が御神徳を広く天下に示すのに最もふさわしかったためではないかと考えられています。江戸時代に盛んになった「富士講」の信者たちは、湧水を使って川と池と滝がつくられた「御師(おし)住宅」に泊まり、湧水地である「忍野八海(しのぶはっかい)」や「白糸(しらいと)の滝」、湖などの自然の聖地を巡礼したのです。

富士山の一年の降水量は何と20億トンを超えており、富士山はふもとにたくさんの湧水を持つ"水の山"でもあります。しかし、富士山には一般的な「川」と呼ばれるものはなく、富士山の巨大地下水脈のメカニズムは今も多くの謎に満ちているのです。例えば、大量の雨が降ると、富士五湖のひとつ精進湖(しょうじこ)近くにはもうひとつ、幻の池「赤池」が出現します。俗に富士六湖と呼ばれるものです。また、駿河湾の海底には、富士山の水が湧き出ているところがあるとも。"ベスト富士"探しには、湧水散策が特におススメです。

≪コレ、知っておこう!≫「御師住宅」とは?

御師(おし)は、富士講をする人々の宿や食事を提供するなど一切の世話をするとともに、日常は富士山信仰の布教活動と祈祷を行なうことを仕事とした人たちです。御師屋敷の多くは短冊状をなし、表通りに面して導入路を設け、敷地を流れる水路の奥に住宅兼宿坊の建物が建てられています。世界遺産の登録物件となった御師住宅は見学ができます。

「お鉢めぐり」で富士山の"素顔"に触れる

富士山頂には、火口をぐるり一周する「お鉢めぐり」というコースがあります。最高峰3,776mの剣ヶ峰をはじめ白山岳、久須志岳、大日岳、伊豆ヶ岳、成就岳、駒ヶ岳、三島岳の8つのピークがあり、これをぐるりとめぐる約3km、1時間30分ほどの行程です。

富士山が四季折々に見せる美しい景色は人々を魅了し続けていますが、しかしその素顔は、そう、火山です。江戸期の宝永噴火の火口には今も噴火の激しさを物語る溶岩が残っています。体力に自信のある方は、ツアーなども行なわれているので挑戦してみるのもひとつの楽しみ方です。

趣ある"田園の逆さ富士"

富士山の景観として、湖などに上下反転した形で映り込む「逆さ富士」が有名ですが、実は、山梨・静岡両県ともに、水田に映り込む逆さ富士が様々あります。日常の風景と調和する逆さ富士は、またひと味違った趣を持っており、ぜひ一度は見てほしい富士の景色です。

例えば、富士宮市(旧芝川町)の「柚野の里」は、富士山の湧水などを水源とする芝川の水を利用した農業用水が網の目のように張り巡らされている場所で、美しい棚田群は「静岡県棚田等10選」に選定されています。雄大な富士山を背景に、美しい田園風景が広がり、春、田植え時期の満々と水を張った水田に映る逆さ富士は、まさに見ごたえたっぷりです。