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観光情報

日本の観光施設を巡る「白川郷・五箇山の
合掌造り集落(岐阜県・富山県)」


白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県・富山県)

岐阜県北部と富山県西部を流れる荘川の上流域から中流域にかけて、そこだけ時代の流れから切り取られたかのような、日本民話の世界そのままの風景に出会える場所があります。「白川郷」(岐阜県)と「五箇山」(富山県)の合掌造り集落です。

「合掌造り」とは、日本の豪雪地帯に古くから建てられてきた急傾斜の茅葺(かやぶ)き・切妻屋根を持つ伝統的家屋のことで、手のひらを合わせたような形からこの名がついたと言われています。この合掌造り家屋には、厳しい自然を生き抜くとともに、「養蚕」というこの地の産業を育んだいくつも知恵が施されており、訪れた人を感嘆させます。中には築300年以上の家屋もあり、100を超える合掌造りが残る白川郷、家屋の数は少なくとも素朴で厳かな合掌造りの家々を備えた五箇山、どちらもそれぞれの趣を持っています。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の魅力は、特色ある家屋そのものだけではありません。合掌造りが田植え前の水を張った田んぼに映る「逆さ合掌」の風情をはじめ、四季折々の農村景観がここにはあります。どこか懐かしい日本の原風景とも言える農村景観が保たれているのは、ここが今もなお、日々の暮らしが営まれている場所だから。"生きている世界遺産"であることが、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の最大の特徴なのです。

文化遺産
1995年登録
具体的な物件
白川村荻町地区、平村相倉地区、上平村菅沼地区
該当する世界遺産の登録基準
(ⅳ)(ⅴ)

「美」と「知恵」が宿る世界遺産の合掌造り

「美」と「知恵」が宿る世界遺産の合掌造り

「白川郷」や「五箇山」とは、自治体の単位ではなく、岐阜県と富山県のそれぞれ荘川流域の呼称です。そのうち世界遺産に登録されているのは、白川郷では「荻町(おぎまち)」、五箇山では「相倉(あいのくら)」と「菅沼(すがぬま)」の3集落。この一帯は、今でこそ、東海と北陸をつなぐ「東海北陸自動車道」などにより、ずいぶんと行きやすい場所になりましたが、かつては陸の孤島と呼ばれたほど山深く、冬には雪で完全に閉ざされる地域でした。そのような過酷な環境の中だからこそ生まれたのが、「切妻(きりづま)合掌造り」という家屋の建築様式です。その特徴を簡単に紹介しましょう。

≪コレ!知っておこう≫合掌造りは知恵住宅!

本を開いて立てたようなユニークな形状はなぜ?
「合掌造り」は、木材を梁(はり)の上に山形に組み合せて建築された、勾配の急な茅葺き屋根を特徴とする家屋で、こうした家屋は他の地方にも見られますが、白川郷と五箇山では、屋根の両端が本を開いて立てたように三角形になっているのが大きな特徴。積雪が多くかつ雪質が重いというこの地域の自然条件に適合した構造として発展したもので、雪が滑り落ちやすく水はけにも考慮した造りになっているのです。
広い屋根裏が最適な作業場に
建て方の特徴でもある両側から木を交差するように組んで行く手法は、屋根裏に広いスペースを生むことにつながり、江戸時代中期ごろからはその広い空間を活用して「養蚕」が行なわれ、この地の産業に発展しました。(現在は行なわれていません)
囲炉裏が果たす驚くべき役割
「おえ」と呼ばれる1階の居住空間の真ん中に据えられた「囲炉裏」は、暖房や食事の煮炊き、照明としての役割はもちろん、煙が屋根裏の部材をいぶすことで、防虫や防腐にも役立っています。さらに、煤(すす)でいぶされた柱や戸を毎日水拭きすることにより、煤が溶け込んで漆を塗ったような輝きを放つようにもなります。
美しく揃った家々の向きにも秘密が!
世界遺産の合掌造り集落では、どの家屋も南北に面して建てられ、屋根は東西方向に斜面になっています。これが、合掌集落の景観美をより高める効果も発揮していますが、その理由はここでは秘密にしておきましょう。ぜひ現地で尋ねてみて下さい。合掌集落を守る人たちと触れ合うひとつのきっかけになります。

100棟以上の合掌集落が見事な集落美を放つ「白川郷」

白川郷(岐阜県)の荻町集落は、世界遺産に登録された3つの合掌造り集落の中で、最も規模が大きく、見どころもいっぱい。江戸時代中期ごろに建てられた「和田家」では、1階の半分と2階部分が公開されており、合掌造りの特徴と構造をじっくりと見学することができます。和田家ではまた、7~8月の時期に、500頭の蚕が繭をつくる様子を観光用に公開。一番の見ごろは、蚕が大きくなり繭をつくり出す8月の初めぐらいから。「荻町城跡展望台」では、新緑、紅葉、雪景色それぞれの趣ある合掌集落を一望でき、特に1~2月のライトアップ時の景観は壮観です。また、昔ながらの生活体験をするなら「合掌造り民家園」がおススメ。

「五箇山」では、加賀藩の知られざる稼業にも触れよう

実は、白川郷や五箇山では、その陸の孤島という立地から、「養蚕」とは別にもうひとつの生業を持っていました。「煙硝(えんしょう)」です。江戸時代にこの地を治めていた加賀藩は、幕府に隠密に火薬を蓄えていたと言われ、雪深く幕府の目の届きにくいこの場所で、火薬の原料である煙硝を秘密裏につくっていたのです。五箇山の合掌造りでは、床下に煙硝置き場などがあることがよく分かり、菅沼集落には煙硝の製法が展示される「塩硝の館」もあります。

合掌集落に泊まり、昔ながらの暮らしの一端を体験

白川郷、五箇山とも、多くの合掌造り民家が民宿を営んでおり、そこに宿泊し、囲炉裏を囲みながら岩魚や山菜の郷土料理を楽しみ、宿の主人と語り合うのも、合掌造り集落の醍醐味です。まるで田舎の祖父母の家を訪れたような感覚にも。水が張られた田んぼに合掌造りの家屋がきれいに映り込む春、田んぼの緑が清くまぶしい夏、まわりの山々が紅葉に色づく秋、どの季節も見応えたっぷりですが、中でも、これほど雪の似合う集落は、国内はもとより、世界でもそうはありません。自然の厳しさもまた、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の大きな価値。そんな厳しい自然と向き合いつつ、小川の流れや田んぼのあぜ道、目に映る景色全てを、昔のまま大切に受け継ぎ守ろうとする人々が息づく「生きた集落」だからこその魅力が「白川郷・五箇山の合掌造り集落」にはあります。訪れた際は、公開されている合掌造りの家々も人々の生活の場でもあることをぜひ忘れることなく行動しましょう。