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旅行に行こう「世界遺産とは-登録基準」



世界遺産は、単にそれが世界遺産だからという理由で訪れるのは、とてももったいない観光資源です。もちろん、その場に身を置いただけで感動に包まれるものもたくさんあります。しかし、世界遺産を訪ねる醍醐味は、何と言っても、そこに込められた物語を感じることなのです。

その「世界遺産」、"何が"かけがえのない宝?

その「世界遺産」、

世界遺産にはそれぞれ、なぜ登録されたのか、明確な理由がきちんとあり、それを知ったうえで世界遺産を訪れると、ぐんと深く、その世界遺産を楽しむことができます。

世界遺産の種類は3つ

世界遺産には、まず、次の3つの種類があります。普遍的で優れた価値を持つ記念物や建造物、遺跡などを対象とした「文化遺産」。地形や地質、生態系、景観など、世界的に貴重な価値を持っていると認められたエリアを対象とした「自然遺産」。そして、その両方の要素をあわせ持つ「複合遺産」。

2013年6月現在、世界遺産リスト入りしているのは、981件(文化遺産759件、自然遺産193件、複合遺産29件)で、日本の登録数は17件(文化遺産13件、自然遺産4件)です。

世界遺産の登録基準は10個

世界遺産には10の登録基準があります(下記)。その中で、文化遺産は1~6まで、自然遺産は7~10までの項目のいずれか1つ以上に該当していること、そしてなおかつしっかりと保護と管理をしていく体制が整っていることが登録の条件となっています。あなたが行こうと思っている世界遺産が、どの基準に該当し登録されたのかを知って行くと、その遺産の面白みに出会いやすくなります。

コレ!知っておこう≫世界遺産の登録基準
(ⅰ)人類の創造的資質を示す傑作。
(ⅱ)建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すもの。
(ⅲ)現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統または文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)。
(ⅳ)歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本。
(ⅴ)あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態もしくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本。または、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本。
(ⅵ)顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
(ⅶ)最上級の自然現象、または、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含。
(ⅷ)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的または自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本。
(ⅸ)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本。
(ⅹ)学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含。

ちなみに、10ある登録基準の全てを満たす世界遺産は、現在のところありません。では、「最も多くの登録基準を満たす世界遺産は何?」と気になるところですよね。それは次の2つ。7つの登録基準をクリアしています。

泰山(中国、1987年登録)
文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)、自然遺産(vii)
タスマニア原生地域(オーストラリア、1982年登録・1989年拡大)
文化遺産文化遺産(iii)(iv)(vi)、自然遺産(vii)(viii)(ix)(x)

世界遺産登録の大前提と登録への3つのステップ

世界遺産がどういう過程を経て選ばれるのかも、気になるところではないでしょうか。登録されるには、まず大前提があります。「世界遺産条約」に賛同し、締約している国または地域(世界遺産条約締約国)の物件であることです。2013年6月現在、世界遺産条約に締約しているのは190の国と地域。国際条約としては最多の加盟国数を誇ります。日本は、1992年に125番目の締約国として仲間入り。世界遺産への登録は、この条約締約国の中から選出された21ヵ国の代表(任期あり)で構成される「世界遺産委員会」によって審議され決定されます。登録されるまでのステップは大きく次の3つ。

≪コレ!知っておこう≫世界遺産登録までの流れ

  1. 条約締約国各国が自国の世界遺産候補物件リスト(暫定リスト)の中から登録したいものをユネスコ世界遺産センターに推薦。
  2. 専門機関(詰問機関)による現地調査。文化遺産はイコモス(ICOMOS、国際記念物遺跡会議)、自然遺産はアイユーシーエヌ(IUCN、国際自然保護連合)が担当。
  3. 調査結果をもとに、世界遺産委員会が審議を行い、登録を決定(毎年7月開催)。

世界遺産登録までの流れを簡単に紹介しましたが、世界遺産への登録の道は、実のところ、かなりの狭き門です。世界遺産員会でいったん「不登録」(不記載)と決議された物件は原則として再度推薦することができません。そのため、諮問機関の勧告の時点で「不登録」勧告が出されると、世界遺産委員会での「不登録」決議を回避するために、審議取り下げの手続きがとられることもしばしばです。一方、不登録となったものと異なる理由で再提案すること、例えば、自然遺産として不登録になった物件を文化遺産として再提出することなどはOKです。